シニア花井の韓国余話

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警察管理対象の暴力団、全国に220団体 

2011年10月31日 18時54分17秒 | Weblog
(韓国大手新聞、朝鮮日報 11.10.25記事抜粋)
 最近の韓国の暴力団は、力関係ではなく金で結び付いている。やくざ映画に登場する「暴力団の義理」などは、とうの昔になくなったも同然だ。
 警察庁によると、9月現在、警察が監視している暴力団は全国に220団体あり、組員は5451人に達する。これらは組織体系と綱領、資金力を備え、活発に活動していると判断された暴力団で、毎年初めに警察が管理対象に選定している。
 これらの暴力団よりもさらに警察を悩ませているのが、明確な系譜もなく、リーダーもはっきりしない、管理対象外の暴力団だ。こうした組織の動きは、市民が肌で感じる治安に大きな影響を与える。
 ソウル地方警察庁広域捜査隊・強力チーム(凶悪犯罪担当)のチョン・ヒョンギル・チーム長は「最近では管理対象外の小規模な組織が問題になっている。金と損得でつながっており、上下関係が薄く、少人数で動いているため、取り締まりも難しい」と語った。
 10月21日、仁川市南洞区の葬祭場前で集団乱闘を繰り広げた仁川の「新間石派」と「クラウン派」は、いずれも小規模な組織だ。こうした小規模な暴力団は、利権に応じて離合集散するため、管理が難しい。警察関係者は「仁川の暴力団同士の乱闘は、非常に珍しいケース。最近の暴力団は昔のように100対100で争ったりはせず、知能的かつ違法な手段で金を稼いでいる」と説明した。
 暴力団の様相は、1990年に盧泰愚(ノ・テウ)政権が「犯罪との戦争」を宣言したのを機に大きく変わった。それ以前は、流血沙汰の闘争を繰り返して勢力を拡大しなければならず、大規模な組織が必要だった。だが「犯罪との戦争」によって大半の組織が瓦解(がかい)し、暴力団は合法を装った金稼ぎに目を向けるようになった。
 暴力団は今や、パチンコや建設業、消費者金融、果てはベンチャー企業まで、金が集まるさまざまな業界に進出している。店頭市場のコスダックに上場する企業を買収し、会社資金の横領や株価操作に関与するケースもある。
 警察庁のチョン・ジヒョ刑事課長は「最近の暴力団は、ただ群れてこぶしを振り回していた第1世代、マンション建設現場を回り関連業務を引き受けていた第2世代を経て、今や(違法な)ビジネスに夢中になり、金を稼ぐ第3世代に変わった。このような変化の流れに乗れない地元のやくざたちが、少人数で群れて暴力団のまねをし、治安を乱している」と説明した。




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