シニア花井の韓国余話

韓国交流50年の会社経営を引退しソウル定住の日本人が写真とともに韓国の案内をします。

「CCTVが自分の基本権を侵害」5年間で4倍に

2011年10月04日 16時22分49秒 | Weblog
(韓国大手新聞、東亜日報 11.9.28記事抜粋)
3.3平方メートル(約1坪)弱の管理事務所に24時間勤務するマンション警備員のA氏は、頭上で回る防犯カメラ(CCTV)を見るたびに、何時も気になる。マンションの管理所長が、CCTV画面を通して何時も見張っているからだ。所長は、A氏や同僚警備員らが、住民から些細なプレゼントを受けたり、フリーペーパーを読む姿を目にしたら、直ちに来て取り上げた。
A氏は、「CCTVが住民の安全ではなく、警備員の監視目的で悪用されている」と主張し、最近、国家人権委員会に苦情を寄せた。民間で設置・運営しているCCTVが増えたことを受け、プライバシーや人権侵害事例も増えていることが分かった。人権委は、民間のCCTVにより基本権の侵害を受けたと寄せられた苦情が、5年間で4倍以上増えたと、9月27日明らかにした。
人権委に寄せられたCCTV関連苦情は、05年の80件から昨年は326件と、4倍以上増えた。同期間、相談件数も119件から520件へと増加した。特に昨年は、苦情や相談、請願、案内をあわせ、計1132件が寄せられた。人権委は、「銭湯やタクシー、バスなどの公共場所に取り付けられたCCTVのために生じたプライバシー侵害事例と共に、特に事業所で労働監視目的でCCTVを設置したことによる被害事例が増えた」とコメントした。人権委によると、某靴製造工場の場合、事業所に取り付けたCCTVによって、職員間の些細な会話まで監視されたことが分かった。また別の会社の出入り口に設置したCCTVで、従業員の一挙手一投足まで見張り、昼食から遅れて戻ってきた従業員を、別途呼んで叱り付けたりもした。人権委は、01年から現在まで寄せられた統計や事例5000件あまりを分析し、その結果を下に、法や制度改善を勧告し、労働監視関連法律の制定を促す予定だ。




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