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旅客船沈没:初動対応で不手際、海洋警察に捜査のメス

2014年05月01日 08時00分05秒 | Weblog
韓国大手新聞 朝鮮日報14年4月28日記事抜粋
海上交通管制センターを家宅捜索、木浦海洋警察署も捜査対象
合同捜査本部、セウォル号の船舶職乗務員15人全員を逮捕
 旅客船「セウォル号」沈没事故の原因について調べを進めている検察と警察の合同捜査本部が、事故の初動対応での不手際をめぐって論議を呼んでいる海洋警察に対し捜査の矛先を向け始めた。
 合同捜査本部は4月26日、西海(黄海)地方海洋警察庁の管轄する珍島海上交通管制センター(VTS)に対し家宅捜索を行い、セウォル号沈没当時の更新記録や航跡についての資料、管制に関する書類、内部の監視カメラの画像などを押収して分析を行っている、と27日発表した。合同捜査本部は、珍島VTSが16日、セウォル号が管制区域に進入した事実をレーダーや船舶自動識別システム(AIS)によって検知しながら、異常事態を発見できなかったことなど、管制をめぐる不手際があり、初動対応の問題を引き起こしたとみている。また、合同捜査本部は27日、海運港湾庁が管理する済州VTSにも捜査官を派遣し、事故当時に業務処理準則が順守されていたか否かなどについて捜査を行った。このほか、木浦海洋警察署の管理室も捜査の対象に含まれているという。木浦海洋警察署の管理室は、最初に事故を通報した高校生に対し、現場の緯度や経度を尋ねたため、対応に4分の遅れが生じた。
 一方、合同捜査本部は27日、乗客のほとんどを放置したまま脱出した船舶職(船の運航に際し責任を有する)の乗務員15人のうち、19日に逮捕したイ・ジュンソク船長(69)とパク・ハンギョル3等航海士(26)=女性=、チョ・ジュンギ操舵(そうだ)手(55)の3人を送検した。また、光州地裁木浦支部は26日、操舵手のP容疑者(60)とO容疑者(56)、J操機長(56)、K操機手(62)の4人に対する逮捕状を発行した。これにより、乗客を救助する義務を怠り脱出したセウォル号の船舶職の乗務員15人全員が逮捕された。合同捜査本部はまた、セウォル号の貨物の積載や固定、船体の改造や設計に関与した7人を参考人として呼び、事情聴取を行った。
 船体の構造変更について検査を行った韓国船級協会の不正について捜査を行っている釜山地検の特別捜査班は27日、捜査の対象となっている同協会の役員・元役員の銀行口座の調査を行う、と発表した。特別捜査班は同協会から押収した会計帳簿やオンライン上の資料などを分析し、資金の流れを調べる一方、28日から不正疑惑が浮上している役員らの口座を調査する方針だ。
 このほか、合同捜査本部は25日、船舶や海洋に関する企業や大学、研究機関の専門家からなる諮問団を結成した。諮問団は、セウォル号と似たような形の模造船を作成し、模擬実験を行って、セウォル号の沈没の原因を科学的に解明する方針だ。
木浦= 金性鉉(キム・ソンヒョン)記者




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