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韓中日で翻訳書の出版が減少

2014年10月28日 07時51分03秒 | Weblog
韓国大手新聞  朝鮮日報14年10月26日記事抜粋
「自国作品の競争力が向上、輸入を代替する効果」
 韓中日で、そろって翻訳書が減っていることが分かった。
 韓国出版研究所のペク・ウォングン責任研究員は10月6日、坡州ブックシティーの出版フォーラムで「東アジア翻訳出版の現況と課題」と題する発表を行った。この発表の中でパク研究員は「翻訳出版の比重は、韓国が21.6%で高い方だが、中国は6.6%、日本は7%と低く、全体的に3カ国いずれも翻訳書は減少傾向にある」と語った。2013年に韓国で出版された新刊書4万2146種類のうち、翻訳書は9301種類。5年前(4万3099種類のうち1万3091種類)と比べ、9.4ポイント減った。調査の結果、文学の分野では依然として翻訳書が多いが、児童・文化・社会科学分野で下落幅が大きいことが分かった。
 2013年に韓国で出版された翻訳書のうち、東アジア(日本・中国・台湾)地域の翻訳書は3705種類で、全体の39.8%を占めた。最近5年間で見ると、日本小説の影響力は依然として強い一方、日本のコミックの発行数や影響力は、韓国製の「ウェブトゥーン(オンラインコミック)」などに押されて大幅に減ったことが分かった。翻訳書の減少について、ペク研究員は「韓中日の出版界で自国作品の競争力が上がり、輸入を代替する効果が生まれている。特に日本では、ここ数年、翻訳書がベストセラー最上位にランクインするケースはほとんどない」と語った。
 東アジア地域は、主に米国や欧州3カ国(英独仏)の図書を翻訳出版している。自国の翻訳出版に占める東アジア(韓国・日本・中国・台湾)コンテンツの割合(発行種類基準)は、韓国が39.8%で最も高く、次いで中国(28.8%)、日本(9%)の順になることが分かった。ペク研究員は「日本で発行される書籍の翻訳は、東アジアの翻訳総量の3分の2を占める。世界的な競争力を持つコミック、村上春樹、東野圭吾をはじめ娯楽的な物語ジャンルが発達しており、幅広い著者と豊富な日本語翻訳者が存在しているためだ」と解説した。
 韓流ブームに乗って、学習漫画を中心とする韓国の児童書、英語学習書、実用書(美容・自己啓発・子女教育)が中国や台湾で多数翻訳されている。また、中国の影響力拡大に伴い、日本ではさまざまな分野の中国書が翻訳・出版されている。ペク研究員は「翻訳書の種類だけを見ても、東アジア地域での翻訳出版の偏った構造がはっきりと表れている。商業性の高い大衆書とは違い、人文・教養・学術書など非商業的な翻訳出版は極めて遅れており、共同の努力が必要」と語った。
朴敦圭(パク・トンギュ)記者






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