昨日は、社団法人西部海難防止協会の主催する<第二回西海防セミナー>が開催されました。
今回のテーマは【九州沿岸の水産動植物事情についてー魚類の食害による藻場の衰退】でした。スピーカーは、下関水産大学校准教授『野田幹雄』先生でした。
講義中の眠さにもかかわらず真剣に受講してきました。
講義の内容は、<磯焼けによる藻場の壊滅>について統計資料及びビデオを併用したものでした。
特に、地球温暖化の影響で魚種の北上が顕著で、これまでに見られなかった<魚>が出てきて、それらの魚が餌る海洋生物が喰いちぎられている現状を報告していました。
北上する魚種は現在のところ17種に及んでいますが、特に主犯として挙げられていたのが【アイゴ】という学名で九州地方では<バリ>と呼ばれている海賊です。
本来は、日本近海の暖かい海のサンゴ礁や磯に生息しています。
この魚の特徴は鰭の棘(トゲ)に毒をもっており、刺されるとひどく傷むのですが食用にされているのが不思議です。
釣り人にとっては『また、バリか!!』といって、再放流しますが海底では群れをなして藻を食べて生きているのですから<磯焼き>の完全実行犯なのです。
ですから、再放流しないで食用として今宵の膳に乗せるか処分することをおすすめします。
英語ではラビットフィッシュと呼ばれ、顔つきがウサギに似ています。このアイゴには背びれ、腹びれ、尻びれの棘が太く、鋭く発達していて、それぞれに毒腺を備えていて、この棘に刺されると毒が注入され数日間激痛と腫れに襲われます。
アイゴ本体が死んでも棘の毒は消えませんので、採捕したら刺されないようにハサミなどで棘を切断することをお勧めします。
このようにアイゴは、藻を好みますから水族館ではコマツナなどの菜っ葉を与えていますが、漁法としてはサツマイモを餌にしたカゴ釣りや酒かすや味噌などを練り餌にしたものでの釣りがあります。
アイゴは群れをなして海藻を食べますからこのような磯を釣り糸に垂らすと入れ喰い状況になるそうです。
食材としては、皮と内臓に磯臭さがあって好みが分かれますが、その部分を除去すれば白みで予想外に癖もなく味が良いそうです。
ですから、調理する時の臭さは我慢ものですが、処理が終われば大丈夫です。
塩焼きや刺身にもいけますが、一夜干し、煮付けにも大丈夫のようです。この、継子扱いされたアイゴが食用としてグルメに乗れば、<磯焼け>の解消に役立つかもしれません。
今回のテーマは【九州沿岸の水産動植物事情についてー魚類の食害による藻場の衰退】でした。スピーカーは、下関水産大学校准教授『野田幹雄』先生でした。
講義中の眠さにもかかわらず真剣に受講してきました。
講義の内容は、<磯焼けによる藻場の壊滅>について統計資料及びビデオを併用したものでした。
特に、地球温暖化の影響で魚種の北上が顕著で、これまでに見られなかった<魚>が出てきて、それらの魚が餌る海洋生物が喰いちぎられている現状を報告していました。
北上する魚種は現在のところ17種に及んでいますが、特に主犯として挙げられていたのが【アイゴ】という学名で九州地方では<バリ>と呼ばれている海賊です。
本来は、日本近海の暖かい海のサンゴ礁や磯に生息しています。
この魚の特徴は鰭の棘(トゲ)に毒をもっており、刺されるとひどく傷むのですが食用にされているのが不思議です。
釣り人にとっては『また、バリか!!』といって、再放流しますが海底では群れをなして藻を食べて生きているのですから<磯焼き>の完全実行犯なのです。
ですから、再放流しないで食用として今宵の膳に乗せるか処分することをおすすめします。
英語ではラビットフィッシュと呼ばれ、顔つきがウサギに似ています。このアイゴには背びれ、腹びれ、尻びれの棘が太く、鋭く発達していて、それぞれに毒腺を備えていて、この棘に刺されると毒が注入され数日間激痛と腫れに襲われます。
アイゴ本体が死んでも棘の毒は消えませんので、採捕したら刺されないようにハサミなどで棘を切断することをお勧めします。
このようにアイゴは、藻を好みますから水族館ではコマツナなどの菜っ葉を与えていますが、漁法としてはサツマイモを餌にしたカゴ釣りや酒かすや味噌などを練り餌にしたものでの釣りがあります。
アイゴは群れをなして海藻を食べますからこのような磯を釣り糸に垂らすと入れ喰い状況になるそうです。
食材としては、皮と内臓に磯臭さがあって好みが分かれますが、その部分を除去すれば白みで予想外に癖もなく味が良いそうです。
ですから、調理する時の臭さは我慢ものですが、処理が終われば大丈夫です。
塩焼きや刺身にもいけますが、一夜干し、煮付けにも大丈夫のようです。この、継子扱いされたアイゴが食用としてグルメに乗れば、<磯焼け>の解消に役立つかもしれません。