東京都は、これまで東京湾の風物詩<屋形船>について、水質改善を目指すため屋形船からのし尿の排出規制を強化することになりまし。
これまでの排尿禁止海域を現在の70倍に拡大するため対象の遊漁船は一気に排尿規制に加わることになったものです。
【海洋汚染防止法】が排尿の海への規制を強化するのは、これまでは定員100人以上の船舶であり、<屋形船>の多くは60~70人で対象外でした。
このため、東京都は<条例>を制定して隻数が多い<屋形船>を対象にお台場周辺の海域44haに限って排出を規制したのです。
現在の<お台場>には砂浜がありますが、ここは現在遊泳禁止になっています。
排出規制海域をレインボーブリッジや芝浦周辺を含む約3千haに広げるよう条例の施行規則を改正するとともに、<屋形船>の係留場所の近くに4ヶ所で、タンクからし尿を吸い上げるポンプを新設し、3月までに新たな規制を始めることになりました。
この条例には罰則はありませんが、東京都の方針では行楽のシーズンに入るまでに取り締まりを徹底して行く考えのようです。
これまでの<屋形船>のし尿処理の現状は、係留場所でバキュームカーが回収していましたが、ホースの届かない場合などでは規制海域のそとで海面に流すこともあったといいます。