Praise the Lord!

聖書のことばを通して、生活の中で示されたことやインスピレーションが与えられたことをつらつらと書き記しています。

本当のクリスマス

2019年12月13日 | 日記
 12月、クリスマス会といえば、サンタクロースとプレゼント。クリスマスソングといえば、サンタの歌、山下達郎、ワム(古いですが)の歌謡曲など、これが一般の人々のクリスマスの認識でしょうか。先日、地域の子育て支援の会(幼稚園前の幼児とお母さんたちの会)でクリスマス会があり、友人に頼まれてクリスマスソングの演奏をする機会がありました。先方から依頼の曲目はサンタクロースの歌ばかりでしたが、「きよしこの夜」「もろびとこぞりて」の賛美歌も含まれていました。大きなサンタを見て泣いている子供もいましたが、ほとんどの子どもたちはニコニコして、お母さんと一緒にクリスマス会を楽しんでいた様子でした。キリスト教が文化的に浸透している西欧諸国でさえも、このように、クリスマスといえばサンタクロースからプレゼントをもらって、ケーキやご馳走を食べるというのが定番です。プレゼントというのはもらって嬉しいかもしれませんが、一時的な喜びでしょうし、またもらえない人もいると思います。クリスマスパーティは美味しいものを食べて、飲んで楽しい時かもしれませんが、その後は写真くらいしか残りません。そのようなパーティに参加する機会もない人がいるかもしれません。

毎年この時期、私たち夫婦は教会内のクワイアー(聖歌隊)として、高齢者の施設や教会のクリスマス礼拝などでクリスマスの賛美歌を歌う機会があります。先日も、毎年訪問する施設で歌ってきましたが、教会の聖歌隊が外部で歌う目的は、クリスマスの意味とその喜びを伝える為であります。クリスマスは、プレゼントやパーティのような一時的楽しみや、一部の人々だけが楽しむものではないということを、歌(ゴスペルソングや賛美歌)を通して、一人でも多くの人に知らせたいのです。本当のクリスマスはキリストの誕生を祝う日、キリストを礼拝する日(クリスマス;キリストを礼拝するという意味)です。キリストの誕生は一部の国民、人種に関係することではなく、「全ての人」に喜びの訪れを知らせるためであります。最初のクリスマスは2千年前、神であるイエス・キリストが、現イスラエルの国で人となって生まれた日。天使たちが人々に伝えたことは、このイエスが救い主として生まれたということです。救い主がこの世に来たことが、なぜ喜びなのでしょうか。当時、多くの人々は苦しんでいたからです。どんな苦しみかというと、圧政に苦しんでいたり、差別されて苦しんだり、様々な理由で虐げられている人々が心の叫びを挙げていました。神様はその人々の叫びを聞かれ、キリストをこの世に送ってくださったのです。

 それから2千年たった現代の日本でも、苦しみ、悩んでいる人々がいます。もしかしたらその問題が他人から、政治的、制度的に圧迫されているのではなく、自分自身の内面にあって、心を閉ざしてしまっているケースもあるかもしれません。いずれにしても、全ての問題の根っこは、人の心にある暗闇:罪であって、この問題を持たない人は人である限りいないはずです。救い主はその罪から救うために来た事、そしてそれから派生するすべての問題に対して、神様が共にいてくれて助け、導いて下さるという事を信じられると、私達は希望が持てます。クリスマスにて、一人一人が、静まって自分の内面と向きあい、本当のクリスマスを体験できることを祈ります。

「御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。」ルカによる福音書2章10-11節  (聖書引用、口語訳聖書)