Praise the Lord!

聖書のことばを通して、生活の中で示されたことやインスピレーションが与えられたことをつらつらと書き記しています。

二者択一

2021年04月17日 | 日記
 ネグレクト。この言葉があらわす状況ほど、悲しいものはないと思います。先日、ある高校生の話を聞き、心が痛みました。詳細は個人情報なのでここでは言えませんが、行政が何もその子の為に出来ないし、民間の団体の支援に頼ろうとしても、その親が支援を受けることにストップをかけてしまうので、手の出しようがないのです。親権が子供の生きる権利を妨げてしまい、最悪の場合は子供の命を奪ってしまう事に対し、何もできないもどかしさと怒りが湧き上がります。

 日本の子どもの為の福祉制度と子供を守る法律は、先進国の中で非常に遅れています。アメリカでは義務教育が高校まであり、授業料も無料です。また、虐待の疑いがあると、また親がいて学校を休ませていると、親の監督怠慢ということですぐに行政により親子分離がなされ、子供は保護されて必要な住居と費用が保障され、学校へ行かされます。また、小さい子ども達だけを家においておいて、親が出かけてしまっていると警察に通報されます。それほど子供に対する保護が法律で保障されているという背景は、親の虐待、ネグレクト、子供を狙った犯罪により子ども達の生死が危ぶまれた深刻な社会状況があり、それに対する方策です。それでも、子供の拉致監禁、虐待は絶えませんが、100%でなくとも子供を守る行政の仕組みが機能しています。日本もせめて、これくらいのレベルに行政が早く動けるよう法改正がされてほしいと願っています。
 
 生きるか死ぬか。この二者択一ほど究極的な選択はないと思います。誰もが生きたいと思い、また生きるのなら幸せな祝福された人生を望みます。現代の壊れてしまっている社会で、特に子供は大人のように社会のシステムが分からないし、分別もないので、辛い苦しい状況、環境で一日一日を過ごさなければならないのです。ある国では生まれた時から戦争下で、いわゆる戦争のない時を知らないで育つ子供達がいます。生きたいと願っても、その選択肢がないかのような状況に置かれている人々。神さまはこういう子供たち、大人を見捨てておられるのか、という思いが沸いてしまうのも仕方がないことかと思います。

 しかし、下記の聖書のことばにあるように、例え親が忘れても見捨てても、神様は忘れないと書かれてあります。だから、諦めないで、命を選びなさいと*。神様は人間を愛するために創られて、永遠の命を得させ、祝福を与えたいと一人一人に願っています。それは全ての人に対してであって、いわゆる加害者も被害者を問わず、全ての人に対してです。神様は人の罪が生み出した悪の連鎖、虐待や犯罪から救い出そうとして、神の子であるイエス様をこの世に送ってくださいました。そのイエス様が、本来受けるべき呪い(罪の結果生じる罰、負い目、罪に対する神様の怒り)を全て代わりに負って下さり、十字架で死なれました。それは、私たちが命を得、神様の祝福を得られるために身代わりになって下さり、そして死に打ち勝って3日目に甦えり、天において、今なお、私たちに救いの手を差し伸べ続けておられます。

 死と生、呪いと祝福。どちらも2者択一であす。私たちが生と祝福を選ぶと決めれば、すでに用意されている神様の救いが与えられるのです。つまり、神様を信じるか信じないか選ぶだけです。選べないで迷っている人にも、様々な状況を通して、人を通して選ぶように招いておられます。目に見えない神様からのその招き、救いを差し伸べる手は、聖書に示されています。信じる選択さえすれば、心に平和が与えられ、、生きる希望と神さまから愛されているという喜び、自分の存在を大切に思ってくれる神様の存在を知る事で、自分の存在価値を認められます。そして、今の状況がづっと続くのではなく、必ず試練に耐えられる心を与え、また脱出の道も与えられると、聖書に約束が書いてあります。 この聖書のことばは、私たちの近くにあります。遠くにあるものではなく、理解が出来ないような難解な内容ではなく、子供でも理解できる、シンプルな内容です。心を開いて、受け取ればよい、信じるという選択をするだけです。一人でも多くの特に子供たちが、このキリストの福音を知って、信じて、将来に向けて生きてほしいと心から願い祈っています。

「しかしシオンは言った、『主はわたしを捨て、主はわたしを忘れられた』と。「女がその乳のみ子を忘れて、その腹の子を、あわれまないようなことがあろうか。たとい彼らが忘れるようなことがあっても、わたしは、あなたを忘れることはない。 」イザヤ書49章14-15節
 
*「わたしは今日、天と地をあなたたちに対する証人として呼び出し、生と死、祝福と呪いをあなたの前に置く。あなたは命を選び、あなたもあなたの子孫も命を得るようにし、あなたの神、主を愛し、御声を聞き、主につき従いなさい。」申命記30章 19-20節