話をシュルハチの家族に戻す。
前述のとおり、シュルハチは長男・三男とともに最終的には殺されるが、
次男のアミンは父や兄らと一線を画していたために許され、
後には本人の努力により、八旗を率いる旗主ベイレの一人に列せられる。
アミンには、もう一人の弟サイサング(斎桑古)がいる。
サイサングもおそらくシュルハチ事件の当時は小さすぎたからか、殺害されずに生き残ったのである。
しかしアミンとサイサングの兄弟間は、どうもぎくしゃくした。
二人の境遇の違いを見ると、旗主ベイレが他のベイレとは、格が違うことがよくわかる。
旗主ベイレは六人しかおらず(残りの二旗はヌルハチが旗主を兼任しているため)、
それ以外のベイレはすべてその傘下に入らねばならない。
サイサングは同じシュルハチの息子、ヌルハチの甥でありながら、
旗主である兄アミンの下に隷属する身分にあった。
アミンは弟に二心があるのではないか、と常に猜疑心を取り払うことができず、
サイサングが自由に行動できないように経済的に締め付けて、縛った。
サイサングの生計は、すべて旗主に握られており、その額を旗主は自由に采配することができたのである。
サイサングはあまりの締め付けに悲鳴を上げ、大ベイレ(タイシャン)、四ベイレ(ホンタイジ)に助けを求める。
ヌルハチの次男と八男である。
タイシャンはヌルハチの執政を助ける右腕の如き立場にあり、ホンタイジは最も寵愛を受けている息子である。
二人ともサイサングにはいとこに当たる。
しかしタイシャンもホンタイジも、このサイサングの求めに応じていない。
サイサングは兄アミンの統率する[金+譲の右]藍旗の所属にあり、
他の旗主はよその旗の内部事情への干渉は控えたということである。
最終的には、ヌルハチの采配(後述)により、
「兄とともに過ごすのがいやなら、自分の好きなベイレの旗に変われ」
といわれ、サイサングが他の旗に移ることで兄弟の揉め事は解決したのである。
**************************************************************
遼寧省の撫順市新賓満族自治県永陵鎮
ホトアラ城
前述のとおり、ホトアラ城は、ヌルハチが先祖代々暮らしてきた土地に建てられた。
ここでは、その跡地にタクシの家を再現している。
つまりはヌルハチの生家である。
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前述のとおり、シュルハチは長男・三男とともに最終的には殺されるが、
次男のアミンは父や兄らと一線を画していたために許され、
後には本人の努力により、八旗を率いる旗主ベイレの一人に列せられる。
アミンには、もう一人の弟サイサング(斎桑古)がいる。
サイサングもおそらくシュルハチ事件の当時は小さすぎたからか、殺害されずに生き残ったのである。
しかしアミンとサイサングの兄弟間は、どうもぎくしゃくした。
二人の境遇の違いを見ると、旗主ベイレが他のベイレとは、格が違うことがよくわかる。
旗主ベイレは六人しかおらず(残りの二旗はヌルハチが旗主を兼任しているため)、
それ以外のベイレはすべてその傘下に入らねばならない。
サイサングは同じシュルハチの息子、ヌルハチの甥でありながら、
旗主である兄アミンの下に隷属する身分にあった。
アミンは弟に二心があるのではないか、と常に猜疑心を取り払うことができず、
サイサングが自由に行動できないように経済的に締め付けて、縛った。
サイサングの生計は、すべて旗主に握られており、その額を旗主は自由に采配することができたのである。
サイサングはあまりの締め付けに悲鳴を上げ、大ベイレ(タイシャン)、四ベイレ(ホンタイジ)に助けを求める。
ヌルハチの次男と八男である。
タイシャンはヌルハチの執政を助ける右腕の如き立場にあり、ホンタイジは最も寵愛を受けている息子である。
二人ともサイサングにはいとこに当たる。
しかしタイシャンもホンタイジも、このサイサングの求めに応じていない。
サイサングは兄アミンの統率する[金+譲の右]藍旗の所属にあり、
他の旗主はよその旗の内部事情への干渉は控えたということである。
最終的には、ヌルハチの采配(後述)により、
「兄とともに過ごすのがいやなら、自分の好きなベイレの旗に変われ」
といわれ、サイサングが他の旗に移ることで兄弟の揉め事は解決したのである。
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遼寧省の撫順市新賓満族自治県永陵鎮
ホトアラ城
前述のとおり、ホトアラ城は、ヌルハチが先祖代々暮らしてきた土地に建てられた。
ここでは、その跡地にタクシの家を再現している。
つまりはヌルハチの生家である。
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