いーちんたん

北京ときどき歴史随筆

マンジュの森ーーヌルハチの家族の物語46、長子チュインの活躍

2019年02月14日 18時49分31秒 | マンジュの森 --ヌルハチの家族の物語
ヌルハチのリーダーとしての素質を見込んだからこそ彼らは集まったのだが、
すべての戦いが彼らのつれてきた兵によって戦われ、軍功を挙げている状態は、極めて危ういと言わざるを得ない。

当時の関係は、対等な同盟関係に近いものであったのではないか。

その状態が次第に変わってきたのが、
チュインを始めとする息子ら、甥らである諸ベイレらの成長であった。

他人から提供された兵力からスタートしたが、
ベイレらが戦いを覚え、指揮官、統率者として成長することにより、
軍の統率権を完全にヌルハチ一家で固めることができるようになる。

チュインはその筆頭であり、極めて重要な存在であった。


ヌルハチはチュインの軍人としての才能を評価し、
「アルガ・トゥメン(阿爾哈図図門=arga tumen攻略優れたる人、史書には広略ベイレと訳す)」の称号を贈った。

さらに大福金(フジン)から生まれた長男という身分から見て、
跡継ぎの遜色ないと判断し、摂政として統治に当たらせたのである。


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遼寧省の撫順市新賓満族自治県永陵鎮

ホトアラ城



前述のとおり、ホトアラ城は、ヌルハチが先祖代々暮らしてきた土地に建てられた。
ここでは、その跡地にタクシの家を再現している。

つまりはヌルハチの生家である。


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