今回もおもしろく読んだ。
銀座で長く珈琲屋をしてらした関口一郎さんの対談(と言うか会話かな)を文字にした本。
文字が大きく、すぐに読めた。
文字量は少ないが、珈琲にまつわる幅広い話題について触れられている。
植民地政策の名残りで産業構造として歪(いびつ)であることが問題視される。
それが、考えようによっては産業を残したとも言えるかも知れないと思った。
インドネシアのコーヒーは、オランダからの独立後に(少なくとも一時的には)品質が落ちたらしいけど、僕はスマトラを好んで飲むこと多いし。。全く何もないよりはマシって可能性もある。あとはどうやるかだ、と。
あと、エージング。珈琲豆のエージングってあまり耳にしない。
とにかくサードウェーブ的な文脈で話題になることはほとんどないんじゃないかな。。
日本だけなのかな。。新興のコーヒーショップには真似できないし、あと10〜15年すると出てくるのだろうか。。ウィスキーとかワインみたいだ。
珈琲はワインのように扱われたりする。味の表現とか。
今後、aged beansのブームが来たり、常識として定着することはありそうだな。
この本のエージングの箇所については、「豆」を「人」と置き換えて読んだ。
若いときは荒々しいくらいの豆が時間を経ていい感じになったり、いい感じになる時期は豆によって異なっていいたし、そして予測は困難だったり。
それにしても、関口さんってかっこいい人だな。
腕や知識は確か。当たり前のように高い領域で仕事をしている。
戦前の職人かつ粋人という感じ。