谷沢健一のニューアマチュアリズム

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プロアマ交流試合・対インボイス戦 試合前

2005-08-03 | 西多摩倶楽部戦記
 7月31日、大げさな言い回しに響くかもしれないが、我が西多摩倶楽部にとっては歴史的な一日となった。西武球団のファーム、インボイスと対戦したのである。プロと対戦するのは、監督就任早々の昨年2月29日、湘南シーレックスに0対21で敗れて以来だ。あの時はチームも掌握していなかったので、采配らしい采配をする余裕もなかったが、さて、今回はどうなるのかと、何日も前から楽しみだった。
 10時過ぎ、西武第2球場に着くと、我が方の選手たちは外野に集まっていた。彼らからはいつもよりもずっと元気な挨拶の声が飛んできたが、それ以上にインボイスの練習に見入っている選手が目立った。
 この試合の企画がもちあがったのは、5月頃だった。私は、中日対西武(セパ交流戦)の解説でナゴヤドームを訪れた際、伊東監督に話を持ちかけた。「ツトム、お願いがあるんだが」と、つい私は横柄な物言いをしてしまったが(西武のコーチ時代に伊東捕手をツトム、ツトムと呼んでいた癖が出てしまったのだ)、伊東監督は人一倍、応対が丁寧な人柄そのままに、「はい、わかりました」と答えはすぐに返ってきた。そして、すぐにマネージャーを呼び寄せ、ファームの日程を調べさせたのである。伊東監督曰く、「うちの選手たちはいささか甘えている。1軍から2軍に落として鍛えようとしても、逆にファームの方が住みごごちがいいようだ。是非、そんな選手たちに、一生懸命頑張っている倶楽部チームの選手の姿を見せて、刺激して欲しい」。
 そんな伊東監督は、ゲーム前、(当日夜に楽天戦を控えているにもかかわらず)激励のためにロッカールームにわざわざ足を運んでくれた。この心配りには頭が下がる。