『ハムレット・ゴーズ・ビジネス』(アキ・カウリスマキ監督、1987年)を観た。
大企業の社長の座を自分のものにするため弟クラウスは、社長の飲み物に毒薬を垂らす。
社長は亡くなり、その妻と愛人関係のクラウスは重役のポロニウスと結託する。
ポロニウスは、会社株の51%を所有することになった社長の息子ハムレットを骨抜きにしようと娘オフェリアを近づかせる。
案の定、ハムレットはオフェリアに夢中になり、だがオフェリアは“結婚するまでは”と身体を触らせない。
ハムレットの母と再婚したクラウスは社長となり、この会社を利用して多額の保険金を搾取しようと企む。
一方、ノホホンとした感じのハムレットは、会社のことはよくわからない振りをして、実はこの計画を盗聴していた。
そんなある夜、ハムレットの前に父の亡霊が現われ、毒殺されたから自分の仇を取って欲しいと訴える・・・
「ハムレット」を下地にしたカウリスマキの現代風ハムレット版と言ったらいいのか。
シェイクスピアの「ハムレット」を読んだのは十代だし、ローレンス・オリヴィエの『ハムレット』(1948年)を名画鑑賞として観たのも十代。
あれから50年以上は経っているので、本も、映画も、凄いなとの印象は残っていても筋はあらかた残っていない。
だから今回このカウリスマキの作品を観て、話の粋筋の面白いこと、それはそれは飽きが来なかった。
深刻な内容のはずの、その骨格を十分に捉えて軽くいなす仕方、唯々“凄いね”と感心する。
それと対の、オリヴィエの『ハムレット』の先程の記憶。
オリヴィエの『ハムレット』は最高だとの思いから、相当前からDVDを所蔵しそれに安心してしまって、あの時代からこの方観ていないので暇な時じっくりと観てみたい思いに揺り動かされた。
大企業の社長の座を自分のものにするため弟クラウスは、社長の飲み物に毒薬を垂らす。
社長は亡くなり、その妻と愛人関係のクラウスは重役のポロニウスと結託する。
ポロニウスは、会社株の51%を所有することになった社長の息子ハムレットを骨抜きにしようと娘オフェリアを近づかせる。
案の定、ハムレットはオフェリアに夢中になり、だがオフェリアは“結婚するまでは”と身体を触らせない。
ハムレットの母と再婚したクラウスは社長となり、この会社を利用して多額の保険金を搾取しようと企む。
一方、ノホホンとした感じのハムレットは、会社のことはよくわからない振りをして、実はこの計画を盗聴していた。
そんなある夜、ハムレットの前に父の亡霊が現われ、毒殺されたから自分の仇を取って欲しいと訴える・・・
「ハムレット」を下地にしたカウリスマキの現代風ハムレット版と言ったらいいのか。
シェイクスピアの「ハムレット」を読んだのは十代だし、ローレンス・オリヴィエの『ハムレット』(1948年)を名画鑑賞として観たのも十代。
あれから50年以上は経っているので、本も、映画も、凄いなとの印象は残っていても筋はあらかた残っていない。
だから今回このカウリスマキの作品を観て、話の粋筋の面白いこと、それはそれは飽きが来なかった。
深刻な内容のはずの、その骨格を十分に捉えて軽くいなす仕方、唯々“凄いね”と感心する。
それと対の、オリヴィエの『ハムレット』の先程の記憶。
オリヴィエの『ハムレット』は最高だとの思いから、相当前からDVDを所蔵しそれに安心してしまって、あの時代からこの方観ていないので暇な時じっくりと観てみたい思いに揺り動かされた。