信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

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生坂中学校 令和3年度 第75回 卒業証書授与式

2022年03月17日 | 私の挨拶

 今年度の卒業証書授与式は、昨年度に引き続き新型コロナウイルス感染防止対策のため規模を縮小し、出席者は卒業生、教職員、在校生、保護者、樋口教育長、来賓は私と太田議長、教育委員の参列で開催されました。

▽ 参列された皆さんの温かい拍手の中、担任の勝又先生を先頭に入場してきました卒業生の皆さんです。

 午前9時から中学校体育館で第75回卒業証書授与式が挙行されました。今年度は、男子4名女子6名の10名が晴れて卒業されました。

▽ 矢沢教頭先生の開式の辞で始まりました。

▽ 参列した皆さんで、生坂中学校「校歌」を1番だけ心の中で歌いました。

▽ 樋口教育長が、生坂中学校を卒業される三年生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様、お子さまが門出の日を迎えられたことを心よりお祝いを申し上げます。

 中学校生活においては、コロナ禍のため、制約を受けることが多かったと思います。そんな中ではありましたが、皆さんは、勉強や部活動など、仲間や後輩とともに一生懸命取り組んでこられました。そういったこれまでの活動に自信をもって、今後の人生を歩んでいってください。

 この生坂中学校で得た経験を糧に、益々発展されますことをご期待申し上げ、教育委員会からの告辞としました。

▽ 担任の勝又先生が大きな声で卒業生の名前を読まれ、青森校長先生が卒業証書を授与されているところです。

▽ 青森校長先生が、新型コロナウイルスがまだまだ猛威を振るい、先日まん延防止等重点措置が解除されても、感染レベルが下がらない中、こうして卒業生の晴れの姿を、在校生全員と職員皆で見送れることは、少人数の生坂中学校だからこそであり、このような卒業式ができること本当に嬉しく思います。

 この日を迎え、卒業生の皆さんは今、どのような光景や思いが脳裏に浮かんでいますか。私は2年間を皆さんと共に過ごしましたが、やはり今年の修学旅行と標津町での交流学習が印象に強く残っています。

 標津町との交流学習では、生坂とは全く違う生活を体感しながら、まるで昔からの友達のように、標津の友達と深く心を通わす皆さんに心を打たれました。

 「笑満(えんまん)~光り輝く笑顔と共に~」をテーマに進めた生徒会では、日々の後ろ姿で後輩に生坂中学校の生徒会のあるべき姿を示してくれました。特に『 星彩(ほしいろ)~煌めけ!輝け!31の星~ 』を掲げたかしわ祭に向けては、新型コロナ対応の中、内容ややり方等を様々に工夫し、懸命に準備を進めてくれました。2年ぶりに体育祭も開催し、楽しく感動的な文化祭を実現してくれました。中でも、歌うことは叶わなかったったけれど、身体を使って精一杯表現してくれた「正解」は、演奏に込められたみなさんの想いが心に響きました。後の合唱フェスティバルでの合唱は、さすが3年生と、聴く者を魅了するすばらしいものでした。

 どの活動を通しても、皆さんの根底にあったものは、10人の結束の強さでした。時には言い合うことも合ったと思いますが、いつも仲良く笑って、お互いを大切に思い、励まし合っている姿がありました。高校受験も最後の最後まで、チームとして全員が頑張り通していました。共に目標に向かい、共に笑い、共に泣き、そして何気ない日常を共に過ごした、かけがえのない絆を持つことができたことは、なんと言ってもみなさんの中学校生活の一番の宝物なのだと思います。しかし、今日を最後に、それぞれがそれぞれの道に歩みを進めます。

 未来は一つも決まっていません。自分の未来は皆さんが選択した時に決まるのです。世界の未来も私たち一人一人の選択によって決まります。故郷生坂村の9年間の学びで育んだ、豊かな優しい心と、為すべき事に粘り強く向かう誠実さを根っこにして、一人ひとりがこれからの輝かしい未来を創りだしていってほしいと願いますなどと式辞を述べられました。

▽ 私からは、北海道標津町との交流学習報告会では、標津町の生徒達との交流や異なる土地の自然、歴史、文化を学ぶとともに、生坂村の様々なことも学ばれるなど、交流学習の成果が伺えとても嬉しく感じました。

 どうか皆さん、引き続き生坂村に愛着と関心を持ち続けていただき、将来は村に何らかの関わりを持っていただきますことをお願いする次第でございます。

 皆さんの中学校生活は、新型コロナウイルス感染症の影響により、クラブ活動や行事の縮小、中止など色々な活動が制約されましたが、皆さんは前を向いて、困難を乗り越えながら、無事卒業の日を迎えられました。

 本日をもって、皆さんは、「義務」としての教育から卒業をされます。ここから先は、皆さん自身の「意思」や「判断」がより尊重をされるようになります。

 主体性をもって、無数にある道の中から、自分自身で選択し、自らの人生を切り拓いていかなければなりません。その時、皆さんには「挑戦」する気持ちをいつまでも持ち続けて欲しいと考える次第でございます。

 卒業生の皆さん、学生時代の友人ほど、本音で語り合える相手はおりません。上下の関係なく、プライドも見栄もなく、苦しい時も辛い時も腹を割って語り合える友が人生の宝となります。何かあったときに本音で語り合える友人をどうか大切にしてください。

 そして今後、それぞれの分野で立派な社会人になるための準備期間に入るのですが、どうか生坂中学校の卒業生としての誇りを持ち、規則正しい生活のリズムを身につけ、健康に十分気をつけて、臆せず、怯まず、自分の目指す道を歩んでいかれることを願い、卒業される皆さんの夢が大きく花開くことを心からご期待申し上げるなどのお祝いの言葉を申し上げました。

▽ 平林学年会長が、これまで惜しみない愛情を注ぎながら、お子様の成長に向き合われ、多くのご苦労もあったかと思います。それだけに、卒業の節目は感慨もひとしおのことと存じます。引き続き、子どもたちとその未来を信じて、温かく見守り、応援してあげてくださいますようお願いいたします。

 また、お世話になりました校長先生をはじめ先生方には、三年間にわたり、愛情を持ってきめ細やかなご指導をいただき、ここまで立派にお導きくださり、そのご労苦とご努力に対し、深甚なる敬意を表し感謝を申し上げる次第でございます。

 そして本日、残念なことに参列できなかった教育委員と来賓の皆様をはじめ、生坂村民の皆様が、卒業される皆さんを心から祝福されていますとともに、今後のご活躍に期待をしております。

 3年間の中学校生活の中で、様々な行事を通じ、たくさんの学びや青重な経験をさせていただきました。

 特にこの2年間は、コロナ禍での活動となり、今までと同じように出来なかったり、思い通りにならないことが多かったと思います。三年生は小学校の頃から歌うのが大好きでした。今年の文化祭で歌が歌えないと決まった時はとても落ち込んだのではないでしょうか。その中でも先生方と相談し、歌詞の意味までしっかり考えて決めた曲の最後の部分を歌うと決めたことは3年生らしいと思いましたし、とても感動した発表でした。

 卒業生の皆さんは誰にでもきちんと挨拶ができ、人を思いやる心、明るい笑顔、思ったことをきちんと伝える力、その力が全て備わっていると思います。出来ないことを嘆くのではなく、何ができるのかを考え、前に進めるようにもなりました。生坂での9年間で培われたものを誇りに思い、これから新しい環境でも皆さんらしく過ごしてほしいと思います。

 あなたたちの未来が心身ともに健やかで、充実したものになるように私たち保護者は心から願っていますなどと御礼の挨拶をされました。

▽ 在校生代表の山崎さんが、生徒会では新型コロナウイルスの影響により、活動が思うようにできないことがありました。そのような中でも、先輩方は今年度の生徒会スローガン「笑満~光り輝く笑顔とともに」の下、タブレットを使ってのリモート企画など、様々な工夫をして生徒会を創り上げて下さいました。制限されている中でもできることを探し、実行していく姿はとてもかっこよかったです。

 第52回かしわ祭では、「星色~煌めけ!輝け!31の星」をテーマに、一人一人が活躍し、全力で楽しめる最高のかしわ祭を実現してくださいました。

 体育祭では、途中雨が降ってきてしまいましたが、その中でも先頭に立って全力で全校を盛り上げて下さいました。終わった時、勝敗にかかわらず全校の一人一人が輝くことが出来ました。

 音楽会では、ボディパーカッションとギターによる合奏を披露してくださいました。合唱ができない中でも一生懸命に取り組んできた合奏は私たちの心に大きく響きました。

 このほかにも生徒会による活動や部活動など、私達を常にリードしてくださいました。このように先輩方は、どんなときでも、その時にできる最高の活動を考え、粘り強くチャレンジすることの大切さを教えてくださいました。

 こんなにも充実した先輩方との日々も、今日で終わってしまいます。四月からは、私たち在校生がこの学校を引っ張っていく立場となります。先輩方のようには上手くいかないこともあるかもしれませんが、その時は先輩方が教えてくれたことを思い出し、粘り強くチャレンジしていきたいと思います。

 これから先、新たな場所で、いくつもの困難が待っているかもしれませんが、先輩方なら、きっと笑顔で乗り越えていくのだと信じています。私たちも先輩方に負けないよう、笑顔でチャレンジし続けたいと思います。先輩方の明るい未来を在校生一同、心よりお祈り申し上げるなど、しっかりと送辞をされました。

▽ 卒業生代表の小林さんが、振り返ってみると、三年前の春から始まった生坂中学校での日々は、本当に色々なことがあり、濃く、充実していました。

 一年生の頃は、初めての体験ばかりで緊張の連続でした。尊敬できる先輩方に早く追いつきたくて、先輩方やクラスの仲間の良い姿をたくさん見付けて、吸収しようと頑張りました。二年生になり、初めて後輩ができました。先輩として手本になれるよう、部活動や生徒会では積極的に発言をしたり、行動に移したりすることを大切にしてきました。また、生徒会引き継ぎ、リーダーとして学校をまとめることの難しさを実感し、悩むこともありました。そして、三年生になり、学校の顔として全校を引っ張っていく立場になりました。「笑満~光り輝く笑顔と共に~」というスローガンを掲げて運営してきた生徒会。上手くいかないこともありましたが、みんなで意見を出し合って、乗り越えることができました。特に、みんなで創り上げた第52回かしわ祭は思い出深いです。学年関係なく、心から楽しむことができた体育祭や生徒会企画。コロナ禍でも、仲間と思いを共有し、ベストを尽くした音楽会。全校が一つになり、笑顔でいっぱいになったかしわ祭を決して忘れることはできません。

 三年間の中学校生活は、私たちに「心を通わせることができる友の尊さ」を教えてくれました。楽しい思い出の中にはいつもクラスの十人の仲間がいます。迷い、立ち止まったときにはいつもそばに仲間がいて、お互いに助け合い、励まし合いながら成長することができました。受験では、遠くで試験を受けている仲間の姿を思い、勇気をもらえました。ずっと一緒にいたいと思える最高の仲間とかけがえのない時間を過ごせて本当に幸せでした。今日を境に、それぞれ別々の道を歩み始めます。「君のいない明日からの日々を僕は、私は・・・」これから始まる新たな生活。何が正しくて、何が間違っているか。生き方の「正解」はまだまだわかりません。でも間違えなく言えることは、私たちはこれからもずっと友だちだということです。本当にありがとう。

 本当はまだ友だちや後輩、先生方と楽しい時間を共に過ごしたいです。ですが、私たちはまた一つ、大人に近づくために、成長しなければなりません。この三年間で経験させていただいたことを糧にして、勇気と希望を胸に前を向いて歩んでいきます。すばらしい三年間を過ごさせてくれた生坂中、そして、いつも私たちを支えてくださった、地域の皆様にも心から感謝申し上げるなど、立派に答辞をされました。

 卒業生の皆さんが、「ベストフレンド」など、素晴らしい合唱を2曲歌っていただきとても感動しました。

 卒業生の皆さんは、4月からそれぞれの分野で立派な社会人になるための準備期間に入るのですが、どうか生坂中学校の卒業生としての誇りを持ち、臆することなく、自分の目指す道を歩んでいっていただきたいとお願いする次第です。

 

▽ 矢沢教頭先生の閉式の辞で滞りなく終了しました。

▽ 在校生、先生方のハミングで巣立っていく卒業生の皆さんです。



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