信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

議長の新年ご挨拶

2021年01月01日 | 生坂村の報告

あけましておめでとうございます。
 村議会を代表して一言ご挨拶を申し上げます。

 昨年は新年早々から新型コロナウイルス感染症が中国武漢市
から発生したと報じられておりましたが、2月に入り日本ではダイヤモンドプリンセス号が横浜港に入港し、その乗客の中から新型コロナウイルス感染症患者の救急搬送や防護服を着用しての消毒作業が行われた光景はテレビなどで報道されました。
 3月には安倍首相は小・中学校・高校を春休みのあいだ、全国一斉に臨時休校とし、4月の入学式は縮少したり、その後の登校もコロナ対策をしながら、学年ごとに分かれて登校や時間を区切っての登校などの処置を取りながら通学をしておりましたが、子供達は家にいる時間が長くなり、家庭での過ごし方や、毎日の生活内容や小さな子供を抱える親は職場に行けないなどの問題が指摘され、対応の仕方なども苦慮されておりました。また大学生や専門学校に通う生徒は企業の閉鎖や縮小などでアルバイトが出来ず、アパート代の支払いにも困るなどであり、政府や地方自治体では補助金を出すことを決めましたし、非正規社員など弱い立場の人は、解雇され、生活が出来なくなっている状況が報道されておりました。これらの人達にも少しでも手助けになるよう政府は国民の生活を守るための「特別定額給付金」を1人10万円の支給がありました。
 一方家庭では1月頃から最初にマスクの品切れがおこり、続いて医療関係の資材や建築資材などが品薄状態となり、ほとんどを中国からの輸入に頼っていることが明るみになりました。 8月には第2波の感染症の波が起こり、10月中旬には第3波が起こっており、12月24日現在で全国の感染者は20万7千人を超えておりますし、死亡者数も3000人に達する勢いです。長野県でも1071人が感染し12人が亡くなったとの報道がありました。
 議会改革検討会では、人口減少・少子高齢化の進む環境から、本年4月に行われる議会議員の選挙が行なわれますが、過去4回は、選挙は行われませんでしたし、議員定数も10人から8人に減らしております。平成29年の改選では1名の欠員が出てしまいました。このことを重く受け止め、当議会はどんな対策をとれば議員に立候補してくれるのか。若者や女性議員のなり手がなぜ少ないか、どうすれば議員として立候補してもらえるのかなど、多くの時間をかけて協議を重ねてまいりました。
 平成29年は検討会を6回実施し、長崎県小値賀町議会へも視察、平成30年には信州大学から先生に加わっての10回の検討会実施、池田町との議員研修、山形県大倉村議会の視察の受け入れなどを行ってまいりました。
 平成31年1月には議員再選挙が行われ、1名が当選し現在8名の議員数となって活動をしております。
 令和2年は26回の検討会を行っておりますが、若い人が選挙に出やすい環境を作ることを目標とし、年齢50歳、もしくは55歳で、30万円に報酬を上げる為の検討会を重ねてきました。コロナ感染対策で三密を避けるため、村民の意見を聞く方法として50歳以下の人に無作為にアンケートを行うことなどを決め、190人に議員自ら配布を行い、自ら回収を行いました。アンケート結果では75%の方が賛成されましたが、議会に対するほかの意見も受けました。
 アンケート結果について、多くの村民から意見を聞くため、公聴会を開くことを全世帯にパンフレットを作成し配布しましたが、公述人になる方が現れず、議会から5名の方に公述人をお願いし議場にて実施しました。結果は、5名全員から賛成の意見をいただきました。公述人からは、ほかの意見として、議会の政策提言や住民との対話や説明の充実、行政への監視機能の充実など住民と近い議会を目指してほしいなどの意見がありました。
 9月にはこれまでのまとめた内容を県の議長会に相談をし、「提言書」としてまとめ、後日村長に提言しました。
 その後村長から特別職審議員会を開いていただき、提言書内容について諮問をされ審議をしていただき、付帯項目を付けて提言書に添った回答をいただきました。
 12月議会で発議を行い、全員賛成で議決されました。
議会では今後、この内容を、きめ細かく村民の皆さんに説明をすることを考えております。議会は村民のための議会を目指しております。この機会に若い人が率先して議員に出て頂くなどのご協力をお願いします。


 定例会議会活動では
3月議会は3月6日~3月17日の12日間で行われ、提出議案は事件案4件で主な内容は込地地区道路災害復旧工事で一昨年台風19号による災害の継続事業であり、8514万円が計上されております。その他条例案7件、令和2年度予算案8件では子育て支援事業では出産祝い金拡充などであり、産業振興では狩猟免許補助、地域活性化事業では消防団応援商品券などであり、ます。人事案1件は農業委員の任命で10人の任命を行っております。その他陳情1件では医師の養成定員を減らす政府の方針を見直すことを求める陳情があり、議員発議として意見書を提出としました。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問では7名が質問を行い、地域包括システムの課題や豪雨災害時のインフラ施設機能維持などについて質問を行いました。

 6月議会は6月10日~6月17日の8日間で行われ、提出議案は報告が8件、事件案では筑北保険衛生施設組合脱退に伴う規約の改正、条例の改正案6件、令和2年度補正予算2件では新型コロナウイルス感染症対策支援事業として住民の生活支援、
 特別定額給付金は全村民1人当たり10万円を支給。その他子育て世代への臨時特別給付金の支給で先決処分としました。
 人事案件2件では、固定資産評価委員及び教育委員の任命であり、陳情請願では、それぞれ1件あり、義務教育費国庫負担制度の堅持についてなどを議員発議として意見書を提出。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問ではコロナウイルス感染症対策のため、人数を4人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。質疑内容では教育現場におけるICTの活用と今後の対応、新型コロナウイルス感染症予防対策などについて質問を行いました。

 9月議会は9月10日~9月17日の8日間で行われ、提出議案は報告が4件の主な内容は新型コロナウイルス感染拡大に伴う住民の生活支援としてマル得商品券プレミアムの拡充についてを先決処分としました。また令和元年度決算の認定1件、事件案1件、令和2年度補正予算3件であり、主な内容は福祉センター、簡易水道への繰り入れ補正です。陳情では3件であり、コロナ感染症の影響に伴う地方財政の急激な悪化に伴う地方税財源の確保などについて、議員発議として意見書を提出。これらの提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決されました。また一般質問では6月議会と同様に、
 コロナ感染症対策のため、人数を3人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。主な質疑内容は新型コロナウイルス感染拡大後のやまなみ荘の経営見直し、県道上生坂信濃松川停車場線の危険な立ち木の整備、高津屋森林公園の活用などについて質問を行ないました。

 12月議会は12月9日から12月17日の9日間で行われ、提出議案は条例案4件の主なものは議会議員、村長の選挙運動の公費負担に関するものであり、補正予算案8件では、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金が約8700万円の収入があり、支出ではコロナ対策として空気清浄機の購入や移住定住空き家対策、振興課では中山間地直接支払いや産地パワーアップ事業、道路の補修事業などであり、教育委員会では小立野乳房観音堂、下生野五社宮、上生坂日置神社、は村の指定文化財になっており、消防法の規定によって自動火災報知機の設置をするなどです。陳情2件では災害からの復旧・復興及び国土強靭化に向けた社会資本整備の促進を求める意見書と安心・安全の医療介護の実現と国民の命と健康を守るための陳情は議員発議として意見書を提出。議会の議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例案は発議を提出。
 以上の提出議案について審査を行い、採決の結果、全員賛成で可決しました。
 また一般質問では9月議会と同様に、コロナウイルス感染症対策のため、人数を4人に制限し、時間も短縮して行うこととしました。主な質疑内容は山清路地域道路が村道に払下げによる観光利用などについて質問を行ないました。

 定例会以外の議員活動内容は消防委員会、国民健康保険運営協議会など23項目の委員会に入り、他の委員の皆さんと一緒に協議を行っております。広域や一部事務組合では松本広域連合議会、松塩筑木曽老人福祉施設組合、安曇野松筑広域環境施設組合、穂高広域施設組合、などであり、そのほかに大町ダム再編事業促進期成同盟会、松本地域正副議長会、東筑摩郡議会議員大会、国道19号(生坂・大町・長野間)整備促進期成同盟会、池坂やまびこ会、東筑摩郡議会議員交流会、国や県への陳情、そのほかについても卒業式や入学式、各種イベントへの参加やボランティアに参加をし、活動を行っております。
 昨年は新型コロナウイルス感染症、7月の豪雨災害、8月の過去に記録に無い猛暑が続いた一年でしたが、新しい年を迎えたことで、良い年であることを願うと共に新しい年が皆様にとって健康で幸せな、笑顔で過ごせる年となりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。

 令和3年元旦                      生坂村議会議長  平 田 勝 章
  

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