信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

主要地方道大町麻績インター千曲線山清路バイパス(山清路大橋)開通式

2020年12月13日 | 生坂村の催し
 13日(日)は変わりやすい天気で、時々冷たい雨がパラつく寒い一日でした。

 午前10時からやまなみ荘大ホールで、主要地方道大町麻績インター千曲線山清路バイパス(山清路大橋)開通式が挙行されました。
 今回の事業は、平成19年4月に前年の災害復旧工事中に大規模な岩盤の崩落によって、旧山清路橋を通行せざる負えなくなり、2トン車以上が通行止めの状況になってしまい、長野県建設部にビルドバックベターで取り組んでいただき、新たなルートの選考などにより、今回の山清路バイパスの事業が始まりました。
▽ 主要地方道大町麻績インター千曲線整備促進期成同盟会 副会長 牛越大町市長さんが開式のことばを述べられ始まりました。


▽ 当同盟会長 関川筑北村長さんが、平成18年に山清路地籍において、相次ぐ法面崩落が発生し、それ以来、2トン車以上の通行止め規制を現在まで強いられてきましたが、先輩諸氏が県当局並びに関係機関に対して、要望に要望を重ねていただいたことで、本事業が着手され、技術の結集と現場管理により、本日ここに開通の運びとなり感無量でございます。
 この事業の完成により、北信と中信を結ぶ横軸としての役割と地域住民の命の道として、また、地域間交流もなお一層盛んとなり、観光や産業の発展にもつながるものと確信しておりますが、筑北村側の国道403号までの道路改良と全区間に渡る整備が早期に完成するよう、同盟会として全力を傾注しなくてはならないと感じておりますなどと式辞を述べられました。


▽ 私が地元代表として、本日の開通によりまして、当村の込地・重常会の皆様には、緊急車両が通行できますことと、役場があります中心部にスムーズに来られるなど、安心した生活が送られ、安全に通行できる道路になったことに、とても嬉しく思いますとともに、今後は、旧道を遊歩道に整備するなどし、信濃十名勝の山清路の観光地復活を目指してまいります。

 しかし、現況は山間部で急峻な地形のうえ、幅員も狭く急カーブが多く、未だ崩落や落石の危険箇所を多く抱えており、今年7月豪雨災害の時も全面通行止めを余儀なくされ、一時的に集落が孤立してしまいましたので、引き続き、安全安心な生活と交通の確保のため、並びに災害に強い県土づくりのために、道路整備の促進をお願いするなどの御礼のことばを申し上げました。


▽ 長野県建設部 田下部長さんから事業者を代表して、平成18年頃には松本建設事務所にいて、山清路地区は落石多発地帯であり、現道拡幅による道路整備は困難と判断し、犀川に新たな橋梁を設置したバイパス計画として平成20年度に着手し、工事着工から約12年余りの歳月を経て全線開通し、土砂災害に見舞われていた危険な区間が解消され、当地区の安全・安心な交通が確保されるとともに、長野自動車道 麻績インターへのアクセスが向上し、地域産業の活性化、観光振興の発展が期待されますなどの挨拶をいただきました。


▽ 松本建設事務所 坂田所長さんから工事報告として、延長:442.0m、構造規格:第3種4級、設計速度:50km/h、計画交通量:3,390台/日、標準幅員:5.5(7.0)m、全体事業費:約22億円、着手年度:平成20年度、主な構造物として、道路が完成すると鷺の平集落を分断してしまうことから、ボックスカルバートによるトンネル構造にした「ボックストンネル」と一級河川犀川を渡る橋梁「山清路大橋」であり、延長136mで上流側に幅2.5mの歩道を整備し、橋梁の形式は「鋼単純下路式ニールセンローゼ橋」で、2本のアーチ部材の間隔が絞り込み、その形状からバスケットの取手に例えてバスケットハンドル型ニールセンローゼ橋と呼ばれているなどと説明していただきました。


▽ 来賓祝辞として、清沢県議会議員さんが、県議会で通勤に使われている生活路線などと重要性を一般質問して、やっと完成したこと、鷺の平の皆さんが土地を提供され、工事を認めてくださったことなどに謝辞を述べられ、今後も差切峡など山間部で急峻であり急カーブも多く、まだ崩落の危険箇所が多くあるので、トンネル化を視野に道路整備の促進をお願いするなどの祝辞を述べられました。


▽ 平田議長さんが、2トン車以上の規制があった旧山清路橋の歴史と山清路大橋の構造等に触れられ、景勝地の山清路が信濃十名勝や信濃自然百選などに選ばれたこと、今後は新たな観光地となる山清路大橋を含めて、山清路の観光振興に取り組んで欲しいことなどの祝辞を述べられました。


▽ 主要地方道大町麻績インター千曲線整備促進期成同盟会 副会長 高野麻績村長さんが閉式のことばを述べられ、開通式は滞りなく終了しました。


▽ 開通式が終了後、ご出席の皆さんに移動していただき、山清路大橋の通り初めを行いました。最初に三世代夫婦の牛越家の皆さんと記念撮影をさせていただきました。


▽ 次ぎに主要地方道大町麻績インター千曲線山清路バイパス(山清路大橋)の開通を記念してテープカットを行っていただきました。




▽ そしていよいよ、田下建設部長さん、当同盟会の関川会長さん、私が先導で、三世代夫婦の牛越家の皆さん、県議会議員の皆さん、建設部関係の皆さん、安曇野警察署竹村署長さん、当同盟会の構成市村の皆さん、村議会議員の皆さん、地権者の皆さん、施工業者の皆さん、地元の皆さんなどで賑やかに通り初めをしました。













 今回の山清路バイパス工事の完成にあたり、ご出席の皆さんはじめ関係各位が、それぞれのお立場から、多大なご支援、ご尽力を賜りまして開通できましたことに、心から感謝を申し上げます。



▽ 毎朝恒例の撮影は、生坂ダムがずっと放流されている日岐近くの犀川の風景を撮影しました。

日岐近くの犀川の風景