わたなべ動物病院の獣医さんブログin行橋

日々の思いをこごと、たわごと、ひとりごとに

苦言を呈する

2016年07月06日 | 日記
 犬は2代目で1代目 2代目と来て下さる飼い主さんが娘の猫を預かり猫を初めて飼いました。いわく 猫がこんなに大変とは知らなかった。でも飼った責任だから と楽しそうにはおっしゃってました。 
 大変ですよね、初めて飼うのは テレビで言われてるよりははるかに大変ですよね。
そんなに責任を感じなくても 気楽に 気楽に お手上げのときは色んな方法がありますから、責任 責任と感じて人間がノイローゼやうつ病になったらどうしようもないから 人も動物も不幸になりますから、と
 こちらの飼い主さんは比較的楽しそうに猫を飼ってるみたいなので こちらも軽うけあいです。
 飼い主自身が飼った責任というのはいいとしても 獣医が飼った人に飼った責任 責任とおしつけるのはいかがなものか?
極端な例えばの話、現実にはありえないが、人に感染すれば 100%死亡する狂犬病を持ってる(不顕性感染)犬がいるとする。この犬を飼った責任 飼え 飼えといえるだろうか。 
ちなみに 諸外国で犬自身が狂犬病ウィルスに感染してても発症してない犬は存在してます。発症しない哺乳類もいます、だから狂犬病は撲滅されていません。 
 犬猫を主体としてやってる獣医であるが、犬猫のためであると同時に人(飼い主)のための獣医であると思う。動物のため といいながら人の生活(経済)を破壊しちゃあだめだと思う 飼い主さんの出来る範囲 経済が許す範囲でいいと思う。獣医もどんなに有名、名医といわれても出来る範囲はきまっているし、そこまでしなくていいよの一言も大事だと思う。 
 あまりにも高額な獣医療が話題にあがるにつけ 飼い主さんが決めることだけど獣医自身のモラルも必要です。

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