楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

感情のレストラン。

2008-05-25 15:46:11 | 出来事。
仕事が終えてから「感情のレストラン」と題されたライヴを見るため舞浜に出かけた。舞浜の駅を出てディズニーランドから楽しげに戻ってきた人たちとすれ違いながら、駅前のイクスピアリの一番奥にある会場を目指す。最後に行ったのはディズニーランドだったか、ディズニーシーだったかも思い出せないくらい舞浜には縁がない。イクスピアリという場所も訪れるのはきっと初めてだ。まるでお台場のヴィーナスフォートのようだと思いつつ、やはりどうにも得意な場所ではないと改めて思う。そんな商店街を横目に会場へ急ぎ、開演時間ぎりぎりで滑り込んだ。
結成してからずっと同じバンドを見続けることが出来るというのは幸運だ。別に「昔から知っていた」などと言うつもりもないけれど、初めて見たときはヴァイス・ヴァーサというバンド名だったかどうかも記憶にない。今はなくなってしまった目白のカフェで聴いた演奏に感心してしまって、自分が開いたイベントに出てもらったのが7年も前だったということに曲間のMCで気付く。こちらはすっかりDJをやる機会も減ってしまったけれど、精力的に活動を続けているバンドの演奏を聴く度に感心させられ、やはり続けていることの大事さと、音楽が好きであるということに気付かされる。いつだって本当に楽しそうだから、これからもこの幸せが続いてくれることを密かに願う。
久しぶりに足を運んだ今回のライヴも本当に楽しかった。初めて見るホーンとピアノが加わった編成。ドラムも全く違った音に聞こえる。プログラムに挟まれていたアーティスト自身による曲の解説もあって、何度も聴いている曲も初めて聴く曲も同じように楽しい。テーブルの上に置かれたつまみよりもビールがすすんだのは、音楽が肴になっていたからか。周りのテーブルも愉しげなのは、アルコールよりも音楽のせいのだろう。単に息が合った演奏、というよりは、同じ感覚を持った人たちによる楽しげな話し合いのような演奏。会話、というよりも話し合い。そんな話し合いから供される「感情のレストラン」のメニューは喜怒哀楽だけではないように聴こえた。
長時間のライヴを見終えて会場を出てから、簡単な挨拶と感想を伝えて駅へと向かう。素晴らしい演奏を聴かせてもらいながら全く気の利かない言葉しか出てこないのを恥ずかしく思っていると急にお腹が減ってきた。食べることを忘れて演奏に見入ってしまったからか、感情だけでは空腹は満たせないようだ。相変わらず人の多い駅のホームを登りながら、何を食べるかについての話し合いを始めた。

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