楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

春先の便り。

2008-02-21 20:24:08 | 出来事。
昨年末にもらったタイの音楽が入った2枚のCDを相変わらず聴いている。何を聴こうか迷ったとき、そして聴きたいと思ったときには、すぐにCDプレイヤーに突っ込んでいる。英語曲のカヴァーがあっても結局はタイ語に聞こえるから、唄っている歌詞は全くわからないけれども、この曲の次にはあの曲がくるというように曲順はすっかり頭の中に入ってしまった。曲名も歌手名も全くわからないのが却って良いのかもしれない。そろそろ別の新しい曲を聴いてみたいなどというのは全く勝手極まりないが、また同じCDを聞きながらそんなことがあれば良いねえという話をすることが何度かあった。勿論、そんなに都合良く世の中が動いているなどと思ってはいない。
少し前に、帰宅した相方がバッグから紙袋を取り出した。見覚えのある蜂のマークのリップスティックを作っている会社の袋だ。以前、唇が乾燥しやすいのを見かねて相方から一本もらったことがあったが刺激が強すぎて、塗る度に唇がピリピリしていたのを思い出した。蜂のマークにはあまり良い思い出が無かったので、目の前の袋の中身はいったい何かと非常に警戒しながら袋を開けた。中から出てきたのはオレンジ色のCD-Rと伊丹十三記念館の絵葉書、CD-Rは昨年もらったものの色違い、伊丹十三は以前に見たことのある愛猫と一緒に寝そべっているものだ。葉書を裏返すとさらりとメッセージが記されている。正月にチェンマイに行った際に求めた音楽を集めて作ったCDらしい。「楽しんでいただけると嬉しい」との旨が書いてある。こちらこそ頂くだけでも嬉しい、というよりもむしろ恐縮至極である。都合良く世の中が動いているなどと思い上がることもできない。思いがけない春先の便りである。早速プレイヤーに入れるとまるでタイのCKBではないか、と思うような音楽が鳴り始めた。きっとこれからしばらくは三枚のCDが交互に部屋に流れることになりそうだ。

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