楽々雑記

「楽しむ」と書いて「らく」と読むように日々の雑事を記録します。

クロスのボールペン。

2008-02-16 00:52:20 | 買いもの。
キーボードで文章を書くことが多くなったが、字を書くのが苦手だ。手で文字を書く機会が減って自分の下手な字を見せる機会も少なくなり安心しているのだけれども、達筆が並ぶ芳名帖に自分の字が並んで良いものかどうかと悩んで筆を持った手を止めることも相変わらずだ。小学生の課題の硬筆に金紙が貼られたこともあったけれど、高学年で毛筆になってからは金紙どころか紙が貼られたことは一度もないし、字を誉められた記憶も無い。勿論、面と向かって「ヘタクソな字だ」と言われることは無いけれども、誉められたことも無いのだから、きっと上手でないというのは疑いようが無い事実だろう。
字は下手だけれども筆記具は好きだ。今年から手帳を変えて、それに合わせるようにロットリングのマルチペンを買った。1本に3色ボールペンとシャープペンシルがついた便利なものだ。そして一緒に持ち歩いているメモ用のモレスキンには万年筆を差している。どちらを開いても目に入るのはいつもの自分の下手だ。いつになっても綺麗にならない自分の文字を見ると、道具だけで字は上手にならないということが良く分かる。
自宅のペン立てに2本のクロスのボールペンがある。交換用のリフィルも2本。細いボールペンは仕事に就いたばかりの頃にプレゼントに頂いたもの、そしてもう一本は新しい生活を始めるお祝いに頂いたもの。交換用のリフィルは以前の職場で誤発注したのをもらったものだ。どれもクロス社の製品というのは偶然だとしても興味深い。筆記具好きとしてペンの贈り物はとても嬉しいのだけれど、ペンを持つ度に悪筆を嘆く自分のような者にとっては、同時にとても緊張する贈り物だ。いつになったら諸手をあげて喜ぶことができるのだろうかと思いながら、相変わらず手帳には汚い文字が並んでいる。果たして道具に負けない字が書けるようになるのだろうか、少なくとも当分は他人に見せるような字になりそうもない。

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