朝起きて外を見るとひどい雨風だ。昨夜遅くまで飲んだ酒がまだ残っているような状態だったから、急に通勤が面倒に思えてきた。行かなければならない理由はあっても、行かなくて良い理由は見当たらないから、支度を整えて家を出た。風は強いながらも、いつの間にか雨は上がっていたので「ついている」と自分の手柄のように喜びながら、いつもどおり最寄駅に向かった。
乗換駅に着くとどうも様子がおかしい。すぐに運転を見合わせていると分かったから、会社に遅れる旨を伝えて、貰った振替票を持って迂回ルートになる私鉄線のホームに向かった。会社とは全く逆方向に向かう電車に乗っていると何だかサボっているような気持ちになってきた。住宅街を行く3両編成の列車に乗り換えて、のんびりと会社の最寄駅に到着した。すっかり雨は上がっていた。灰色の曇り空が続いていたから青い空が眩しい。秋の空は夏よりも青が濃い。ふと台風は秋の季語だったと思い出した。きっと本格的に秋がやってきたのだろう。勤め先のビルに向かうしばしの間、秋は食欲か読書かと考えたけれど、勿論結論は出ない。楽しみはいくつあっても構わない。秋が来たことを素直に喜んだ。
乗換駅に着くとどうも様子がおかしい。すぐに運転を見合わせていると分かったから、会社に遅れる旨を伝えて、貰った振替票を持って迂回ルートになる私鉄線のホームに向かった。会社とは全く逆方向に向かう電車に乗っていると何だかサボっているような気持ちになってきた。住宅街を行く3両編成の列車に乗り換えて、のんびりと会社の最寄駅に到着した。すっかり雨は上がっていた。灰色の曇り空が続いていたから青い空が眩しい。秋の空は夏よりも青が濃い。ふと台風は秋の季語だったと思い出した。きっと本格的に秋がやってきたのだろう。勤め先のビルに向かうしばしの間、秋は食欲か読書かと考えたけれど、勿論結論は出ない。楽しみはいくつあっても構わない。秋が来たことを素直に喜んだ。