タケ・タケ・エヴリバディ!

当ブログは「竹林や自然と共に生きる」をメインテーマに、管理人の田舎暮らしの様子をお届けします。

「まいまいひめ」の思い出

2024年04月25日 | ふるさと長岡・嗚呼!田舎暮らし

JR長岡駅大手口から西に向かい、信濃川に向かってまっすぐ伸びる大手通を進むと、商店街が終わる表町交差点の一角に「まいまいひめ」がいます。「まいまいひめ」というのは、笛のような楽器を抱えた少女がカタツムリの上に腰掛けている、メルヘンチックでどこか謎めいた雰囲気が漂う白い像で、長岡市民にはおなじみの存在です。

はい。これが「まいまいひめ」の像です。ボクの記憶にあるもっとも古い「まいまいひめ」の思い出は、昭和30年代後半のボクがまだ就学前か小学校低学年の頃のことです。

当時ボクは身体が弱く、日赤病院の小児科に定期的に通院して酸素吸入を受けていた時期がありました。ボクを病院に連れて行くのは祖母(と言っても、計算すると今のボクよりも若い)の役割で、ボクは祖母と一緒に約30分間バスに乗って、この「まいまいひめ」の像の近くのバス停(長岡駅の一つ手前)で下車していました。

当時のボクは「乗り物酔い」もあり、バスに乗っている時間は苦痛でした。バスを降りたボクと祖母は、しばらくこの「まいまいひめ」の像の近くで休憩し、少し落ち着いてから日赤病院まで歩いて行く、というのが毎回の通院時のパターンでした。

ちなみに当時の日赤病院は、現在ウオロクがある大手大橋近くの日赤町にありました。当時はまだ大手大橋はありません。今、日赤病院は信濃川対岸の川西地区に移転していますが、この地に「日赤町」という町名だけが残っています。

この「まいまいひめ」の像のところで休憩している時、当時のボクには「いつも楽しみにしていること」がありました。それは、像のすぐ近くに建具屋さん(材木屋さん?)があり、そこで1人の職人さんが木工の仕事をしている仕事場を見ることでした。今思い返すと、その職人さんは既に現役を引退していて、趣味で木工や木彫をしていたのかもしれません。作業をする彼の周りには、たくさんの木像が置かれていました。

ボクはいつも時間を忘れて職人さんの作業を見つめ、夢中になってそのノミや木槌を使う技に魅せられていました。それはまるで、魔法のように思えました。祖母がよく「この子は子どものくせに変わっているよ」と、父や母にそれを話していたことも思い出されます。嫌な病院通い、嫌なバス乗車。そんな通院の日の嫌なできごとの中で、「職人さんの魔法のような仕事を見ること」は当時の幼いボクのささやかな楽しみだった気がします。「まいまいひめ」の像は、そんなボクの思い出の中に存在しているのです。


時は流れて30数年後。ボクは仕事上のお付き合いでNさん(女性:ボクよりも少し年上)という方と知り合いになりました。親しくなっていろいろお話しをさせていただいたところ、Nさんは「まいまいひめ」の像の近くにお住まいだということがわかりました。で、ボクは幼き日の「まいまいひめと職人さん」の思い出話をNさんにしたのです。

「それは義父です、まちがいありません」なんとNさんは、ボクが仕事の様子を見入っていた職人さんの息子さんと結婚されていたのです。「まだ義父は生きています、八百政さんの小さい頃の話をしてみますね」なんということでしょう。ボクの人生の中で、全く別々だと思ってた2つの点が線で繫がりました。

それから数週間後、Nさんからお義父さんがお亡くなりになったことを聞きました。そして「義父がこれを八百政さんに差し上げてほしいそうです」と、1つの木彫像をくださいました。それがこれです。

手彫りの大黒像です。材質はケヤキかな?ずいぶん硬い材質を彫った木像です。この像はそれ以来30年以上わが家のサイドボードの上に飾られ、ずっとわが家の歴史とともにありました。不思議なご縁ですね。

「まいまいひめ」の像の周りには高層ビルも建ち、風景は随分変わってしまいましたが、ボクは「まいまいひめ」の像を見るたびに、幼き日に夢中で見ていた「職人さんの魔法のような技」を思い出すのです。

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「長岡学」を聴講しています!

2024年04月24日 | 健康・スポーツ・生涯学習

ボクの住む長岡市には、長岡造形大学というデザインの専門大学があります。ボクがいつもランニングをする信濃川の土手からすぐのところ(長岡大橋の近く)にある大学です。全国からデザインやモノ作りに興味のある学生が集まり、県外出身者率は80%だそうです。

その長岡造形大学が新入生を対象として「長岡学」という講座を開設し、公開講座として市民も聴講できるようになっています。県外出身の学生に「長岡のことを知ってもらい、好きになってほしい」「長岡を知り長岡ライフを快適に過ごしてほしい」ということなんでしょうね。市内の4大学1高専(造形大、技術科学大、長岡大、崇徳大、長岡高専)の先生方、長岡市や産業界の専門家が講師を務め、長岡市の歴史、文化、産業などの長岡に関する講座が、大手通にオープンした「ミライエ長岡」という施設で行われています(学生はオンライン参加です)。

ボクも4月から晴れて「無職(アルバイト)」となりましたので、毎週火曜日の午後にこの「長岡学」を聴講することにしました。長岡市に生まれ育ったボクですが、まだまだ長岡について知らないことも多いですからね。なんか面白そうです。何よりも大学の先生や学芸員さんなど専門家のお話を、無料で聴くことができるというのが嬉しいです。

全15回のこの講座は7月末まで続きます。今、3回目まで終了したところなんですが、内容が興味深いのはもちろんですが、ボク自身の生活にアクセントをつけるという意味でもなかなか有効だと思っています。会場の「ミライエ長岡」内にある互尊文庫を覗くのも楽しみです。

このブログでもネタが無くなったら(笑)、長岡学の内容を少し紹介していきたいと思っています。その時にはお付き合いください。

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タケノコ三昧!

2024年04月23日 | 竹と生きる

今年はタケノコが豊作です。家の裏に竹林があるわが家は、連日タケノコ掘りで大忙しです。親戚やご近所さん、卓球仲間などに配ったり、「そろそろ今年もタケノコ掘りに行っていい?」なんて言う友人もいるので、スケジュールを調整したり(せっかく採りに来てもタケノコがなかったら申し訳ないしね)意外に大変なのですよ。

で、わが家もここ数日の食事は、タケノコ三昧のメニューが続いています。今日はわが家の食卓に上ったタケノコ料理を紹介しますね。あっ料理を作ったのはボクではありません。料理人はわが奥様です。では、どうぞ。

まずは、ボクの大好物No.1である「タケノコと身欠きにしんの煮付け」です。やっぱり「タケノコ」には「身欠きにしん」ですよ。小さい頃から食べ慣れた味です。上の画像は「厚揚げ」が入っていますが、これが「麩」になることもあります。白米のご飯にぴったりのわが家のこの時期のおかずの定番です。

こちらは「タケノコの天ぷら」です。わが家はタケノコの穂先の柔らかな部分を天ぷらにします。この時期にはウドやタラの芽も敷地内で採れますから、一緒に天ぷらにすることが多いです。上の画像にある緑色の天ぷらはウドです。

これは、「タケノコのバター醤油焼き」です。バターと醤油って合いますよね。ちょっと醤油を焦がした香ばしい香りが食欲をそそります。これがタケノコのシャキシャキ感にマッチします。お酒のつまみにもいいですよ。

これは「鶏肉とタケノコの炒め煮」です。鶏肉もタケノコとよく合います。これにウドが入る時もあります。ウドが入ると、グッと野趣あふれる香りになります。

やっぱりタケノコと言えば「タケノコごはん」ですよね。わが家の「タケノコごはん」は、シンプルにタケノコと油揚げだけが具として入ります。今回はもち米を1/3くらい入れて炊いたので、ちょっとお赤飯っぽい感じでした。もちろんうるち米だけの「タケノコごはん」も美味しいです。

はい。最後はタケノコ料理の定番「青椒肉絲(チンジャオロースー)」です。これもやっぱり旬の採りたてのタケノコを使うと美味しさが違いますよね。タケノコの切り方も大きめになり、歯ごたえや食感もより楽しめます。今回も美味しくいただきました。

他にも「タケノコハンバーグ」とか「春巻き」とか「若竹汁(を含む味噌汁数種)」とか、タケノコ料理をしばらくは堪能したいと思います。いい季節ですなぁ…。

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間違いだらけの健康常識

2024年04月22日 | 読みました!見ました!

雑誌「Tarzan」の特別編集、「間違いだらけの健康常識」を読了しました。ボクも還暦をとうに超え、最近は「健康の維持」ってことを強く意識して生活するようになっています。なんたって周りの同世代の仲間の中には、病気や体調不良を訴える人も少なくないですからね。こういうタイトルの本を書店で見つけると、どうしても手に取ってしまいます。少し立ち読みをしたら夢中になってしまい、結局は買っちゃいました。でもヨカッタですよ。とてもタメになりました。

中身は写真やイラストも多く、よく言われる「健康常識」に対して✕の判定をして、それに対する解説をするという形式で編集されています。「カラダの仕組み編」「食事・栄養編」「運動・トレーニング編」「生活習慣編」「アンチエイジング編」の各編に分けて、ボクらの「健康常識」を見事に覆してくれます。ちょっとピックアップしてみましょうか?これらの「健康常識」、みんな「✕」なんですって。

・実は脳の10%しか使えていない
・血液型の違いには大きな意味はない
・卵を口にするのは1日1個まで
・抜け毛予防には海藻がいい
・飽和脂肪酸はカラダに悪い
・牛乳は丈夫なカラダを作る
・ランが苦手なので自転車でダイエット
・20分以上動かないと脂肪は燃焼しない
・ジイさんがフサフサだからハゲの心配はない
・認知症を防ぐことはできない

他にも「強い血管、巡る血流」をテーマにした、○✕クイズ、高血糖・脂質異常症の特集、ストレッチ、血液に良い食べ物、一酸化窒素特集、血液型によるなりやすい病気、血液検査の見方、などなど。ボクらにとって興味津々な内容が満載でした。

まぁ読んだからといって健康にはなれないでしょうけど、いくつかの生活改善のヒントは間違いなくいただきました。問題はこれを実践に移せるかどうかですよね。繰り返し読んで、本の内容をしっかり頭の中に叩き込みたいな…と思いました。

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新潟県卓球ベテラン会

2024年04月21日 | 健康・スポーツ・生涯学習

今日は朝から大忙しの日でした。まずは早朝5時から、タケノコを数本掘りました。掘ったタケノコは親戚へのお届け用に女房に託し、5時半過ぎに「おはようマラソン」の会場に出発。6時から信濃川の土手を仲間と一緒に7km走りました。自宅に戻ってシャワーを浴びて急いで朝食をとり、7時半過ぎに南部体育館に向かいました。今日は南部体育館で「新潟県卓球ベテラン会:令和6年度春季硬式大会」が開催され、いつも練習している仲間と一緒にエントリーしていたのです。

「卓球大会に出場するから『おはようマラソン』は休もうかなぁ?」とも思ったのですが、「まぁ自分はそれほど激しい卓球スタイルでもないし(と言うか、はっきり言って省エネ卓球)、大丈夫なんじゃね?『おはマラ』はたった7kmだし」と気楽に考えて、「おはようマラソン」と卓球大会の両方に参加したというわけです。

この大会は年齢を5歳刻みに設定し(女性はハンディあり)、その年代ごとに予選リーグと順位トーナメントを戦う試合方式で行われます。ボクは65~70歳の部に出場いたしました。はい、その通り。ボクは65歳ですので、対戦相手は(年齢ハンディのある女性を除くと)みんなボクよりも年上ということになります。これは有利だ!

4人で戦った予選リーグを苦しみながらも全勝で1位通過したボクは、上位トーナメントも勝ち進み、準決勝まで駒を進めることができました。もっとも準決勝の相手は優勝者のTさんで、完膚なきまでに叩きのめされましたけどね。笑っちゃうくらい全く歯が立ちませんでした。

でもまぁ1日いい汗をかいて、県内各地の卓球愛好家と交流を深め(県外からの参加もありました)、賞状と賞品までいただいたので、とても楽しかったです。

市内の卓球仲間のSさんから、「八百政さん、仕事を3月でやめたって聞きましたよ。午前中の市民体育館での練習に参加してくださいよ。毎日やってます。待ってますから。」と誘われましたが、「死んだ親父の家の片付けと畑仕事や野良仕事で、今はまだ手一杯なんですよ。また誘ってね。」とやんわりお断り。片付けや畑作業ももちろんだけど、卓球だけでなくマラソンもしたいからなぁ…。卓球の練習は週1回…というリズムが今のボクには合っている気がします。

いつも北部体育館で一緒に練習しているOさんも3位に入賞し、2人で記念撮影です。ちなみに3位の賞品は、岩塚製菓のおせんべいでした。

地元開催の大会だったので、大会後の卓球台やフェンスの後片付けと、モップがけを行って帰宅しました。とても充実した日曜日でしたが、さすがに身体全体が痛いです。今日はビール(嘘!発泡酒です)をカーッと飲んで、お風呂に入って、すぐ休みたいと思います。

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