目指せ!ゼロウエイストな暮らし

モノを減らして、ゼロウエイスト。田舎でイラスト描いて暮らしています。

産廃の撤去を求める香川県豊島の住民運動リーダー 石井亨さん

2016年06月12日 | とてもえらい人
3年前、養鶏業を断念した。
瀬戸内海の豊島(てしま)に800羽を放し飼いにして有精卵を高松市内の
消費者団体に届けるー
そんな手間ひまのかかる仕事と、県を相手にした産業廃棄物撤去運動との両立は難しかった。

「産廃で住民は健康や将来に不安を抱き、農作物価格も下落した。
いやされるべき地域に目を向けなければ真の解決にはならない」。


その視点は公害調停の中間合意案には盛り込まれなかった。

今月13日の住民大会は瀬戸内海の汚染を防ぐことを最優先し、
合意案受け入れを拍手で木俣。

「ごみの後始末は、今後十数年の住民の犠牲の上にしか成り立たない。
拍手は厳しい道のりを一緒に背負っていく誓いです」。

大学卒業後、農業研修生として米オレゴン州などで2年間過ごした。
住み込んだ農家はラジカセがなかった。
かわりにゆったりした時間が流れていた。
モノがあふれる都会の「豊かさ」に疑問を感じるようになった。

過疎の島に1983年に戻って青年団活動に打ち込み、島の将来を模索した。
同じころ、島の西端で産廃の不法投棄が本格化し、兵庫県警が90年に摘発した。

膨大なごみの山を目の当たりにして
「モノの豊かさを追い求めた都会のツケだ」と思う。
それをなぜ、離島に押し付けるのか。

怒りが、住民運動への原動力になった。

今は、地元、土圧町の臨時職員。
勤務先の豊島交流センターには全国からの問合せが月に150件以上ある。
豊島の犠牲を教訓として生かそうと、投棄現場の産廃の一部を容器に入れ、
資料として展示する構想を練る。

「『金を出してきれいにしてやるから、いいじゃないか』では終わらない」からだ。

国の公害調停が東京で開かれるとき、住民代表として出席する5人の中で
最年少だ。







産廃の問題は決して他人事ではない。
佐渡だって離島であり、私が住んでいる集落は過疎の集落。
いつどんな時にそうした話がくるかわからない。
そんな時にそなえて、などというと悲観的だろうか。

いやいやある意味ポジティブ。
どんな時でも前向きであれ。

人間らしい生き方を求めるのは、ポジティブな姿勢ではないか。









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