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メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故

2024-07-15 08:59:40 | メンタルヘルス
大鹿 靖明 (著) 講談社刊 2012/1初版 366P 1760円税込み 既に文庫化されてて 単行本でも20円 文庫なら80円からあるので古本をお薦めしたい。amazonの解説には 日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、3000万人避難の未曾有の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか? 『ヒルズ黙示録』で鮮烈デビューした著者が、菅直人、勝俣東京電力会長、経産省官僚らキーパーソン約200人を取材してわかった驚愕の新事実。講談社ノンフィクション賞受賞作を文庫化。 とあるのだが あたしは 福島を含めて 電力会社の原発のプラントに仕事で関わってきた経緯があって 古本屋で買った。美本で100円だったのもある。もうあれから13年もたつのか・・というのが正直な感想だ。みんな忘れてるよね。中国だけが処理水海洋放出をうだうだ言ってるだけ。処理水で無害であっても海洋放出はしない方がいいに越したことはないが 際限なくタンクを増やすわけにはいかないので・・中国も51基も原発があるので天災にしろ人災にしろ何があるかわからないのだが・・仕事で1Fも2F 女川も浜岡も柏崎も全部関わってる。炉自体は専門のセクションがやってるのでアレだが あたしは周辺機器の制御をやってたので 他人事では無いだけだ。メーカーと仕事してても細かい現地の情報は入って来ないので どーなってたんだろう?と長いこと疑問におもってたのだが 現地も官邸も大混乱で指揮系統は確立されておらず おまけに政治家や経営者はいるが技術屋はいない・・まあ技術屋はお抱えの理論だけの人は多少はいたようだが 現場を知ってる人はいなかったので ああなった・・というのがわかって ある意味すっきりした・・というのはある。100円でこれだけ楽しめたので満足。ノンフィクションだがこういうプラントがらみの話って仕事で関わりでもしない限りは あんまり知識も興味も無いと思うが 個人的には読んで欲しい。現場はいつでも決死隊なのだ・・というのを少し知ってもらえればありがたいかな・・というところ。電力会社のユーザーさんから見れば 使ってる電気に色がついてるわけではないので何でもいいだろうし 投資家の方はリスクがあろうが儲かればそれでいいというのが現実だと思うが。原発は事故起こしたら大変だから原発は全部反対して・・まあ 東電が安全だと言いながら首都圏に原発を作らないで地方に押し付けるのは良くないのは当然として 大電力を消費する首都圏の電気の使い方も再考すべきだろうな・・と思う。なら火力を増やせば・・と言いたい人もいるだろうが化石燃料で発電する以上は温暖化や燃料の価格にも振り回されるわけで なら風力や太陽光でいいという人もいるだろうが 発電効率の点から言えば それは無理。原発は危険を含んではいるが大事故にならないように技術革新を進めていかない限り人類の進歩は無いのが困ったところである。まあ しかし 政策を決めてる政府・実際に発電事業を行ってる会社の上の方ってみんな素人なのね・・というのを確認できた本ではある。国策としての方向性を決めてる国務大臣て みんなその道のプロではなくて 政権内の力関係で大臣になったその分野では素人の政治家なのだな・・という諦めににた気持ちしか無い。素人がなんとかできる社会では無いのだが・・
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