通崎 睦美著 講談社刊 2013年初版 346P 1900円+税 だが 既に絶版なので amazonでは古本が2430円と高沸してる。著者は先に紹介した天使突抜一丁目のちょっと変わった京都のマリンバ奏者。図書館で万城目学の検索をかけたらなぜか引っかかってきて 本書の存在は知ってたんで借りてみたのだが エッセイではなくて 戦前アメリカで有名だった木琴奏者の平岡養一氏の研究書。10年前の本だが 第36回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)受賞 第24回吉田秀和賞受賞 第6回朝日21関西スクエア賞受賞と結構評価された本らしい。平岡氏って戦後もNHKで活躍して国民的音楽家・・だったらしいが 平岡? 誰?というのが正直なところ。通崎さんはマリンバ奏者だが 木琴て近いところにあるので 平岡氏の楽器を遺族から引き継いで 今は木琴にも手を広げてるらしい。が・・クラッシックに興味がないし Jazzでは鍵盤打楽器と言えばヴィヴラフォンだから 木琴でクラッシック?という時点でさっぱりわかんない。 本としての密度は非常に高くて よくここまで調べ上げたな・・という内容で素晴らしいんだが 内容が専門的過ぎてさっぱりわかんないし 興味もない。ピンサロでおねーちゃんのお尻触ってる騒いでるおっちゃんに 日本の産業用電子計算機の開発を主導した研究記録を説くようなもので あたしには内容的にはさっぱりわからん。通崎さんは鍵盤打楽器が専門でお仕事のなので 素晴らしい・・て感動するのはわかるのだが。まあそういう本。研究書として読むなら文句なしに面白いのだが 音楽という括りで見ると さっぱりわかんないくらい専門的な本。面白いんだが読むのにすさまじくパワーがいるのであたしはひぃひぃ言って読んだ。いつまでたっても終わりの見えない本だった。ほぼ苦行だが面白いという謎のような本。で これ 本棚に入れたいか?と言えばノーだ。図書館にあるからそれでいいかと。まあそれ以前にうちの図書館には通崎さんの本はこれしかないのだが。 天使突抜一丁目が出たのが2002年 通崎さんは67年生まれだから35の時だ。これが出たのが46だから 10年ちょいで 本職がらみでいい仕事してるな・・と思う。カバー裏に近影が出てるが 天使・・のころから あんまり変わってないが歳はとったな・・という感じ。相変わらず個性的でお綺麗だが 今年で57だからどうなってるんだろう?と下世話なことを思ったりする。 本書はクラッシック好きで鍵盤打楽器お好きな方にはお薦めできると思うが そうでない人には難解で手に負えない本だと思う。あたしも無理だった。
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