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私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

あこがれ

2022-12-13 08:19:51 | メンタルヘルス
瀬戸内 寂聴著 新潮社刊 2022年初版 160P 1650円
何かの書評にこれに収められている 星座のひとつ・・飛行機に乗ってあの世に行く・・という寂聴さんらしい話が紹介されてて 小説にあまり興味のないあたしが読みたいと思った。事前情報は遺作となった短編集で飛行機で・・だけだ。余談だが 瀬戸内版源氏物語の全集10冊はそのうち読もうと買って積んであるので縁があるのかも。さて内容だけど星座のひとつを除けば寂聴さんの幼少期の話だけど 小説か・・と思ったらどうもリアルぽい。絶筆となったらしい星座のひとつ・・だけが短編小説だ。なんか不思議な魅力のある本なのだ。子供時代の話なんかは年代が違うけれどしっくりくる。星座のひとつ・・については ご老人か死にかけた経験があるとパズルがはまる感じ。あたしは大動脈解離で倒れて大手術で運よく助かったが 生還率は一桁だったから普通は死んでる。臨死体験みたいなのを経験してるので あー最後はこういう境地に行くよね・・と共感できるのだが まだ健康で若い人がどう読むかはわからない。不思議と本書は持っていたい・・と思うが読み返すか?と言われたら 星座のひとつだけでいいような気がするし まだ出て数か月なんでメルカリもamazonのマケプレも新本とほとんど変わらない値段なので もう少しこなれるまで図書館でいいかと思う。寂聴さんらしい遺作で良書だ。どこの図書館にもあると思うのでお薦めしたい。
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農協の闇

2022-12-13 08:17:36 | メンタルヘルス
窪田 新之助著 講談社現代新書刊 2022年初版 336P 1210円
日経だったかの書評から拾った本。農協てよくわからない団体組織なので買おうかと思ったが まずは図書館。うちの図書館は偉い。一人待ちだったので予約入れたら一昨日ご用意できましたので取って来た。併せて4冊借りたのだが これだけ待ちがいるので2週間。他は4日なのでまだ先の話なのでこれから先に読んだ。著者はJAグループの日本農業新聞にいた人で今はフリーランスの農業ジャーナリスト。大体ネイチャリストて一度は就農を考えるもので あたしも考えたことがあるが完全畑違いなので夢のまま終わっちゃったが・・ さて JAつまり農協って農業協同組合だから 農家の支援組織みたいに思ってたら 実は3本の柱になってて銀行と共済と経済(農家支援)が業務だそうだ。このうち銀行は昨今の低金利でほとんど利益が上がらず勢い他で稼ぐしかない。農家の支援がメインかと思ったら 主力は共済だそうだ。本書はこの共済の部分と内部の利権とかについて書かれている。まあ読んで驚くが共済は専任がいてこれをLAライフアドバイザーと呼ぶそうだが ここに重いノルマが課せられる。一般職員にも過重なノルマがかせられて役職には更に重いノルマがかせられる。ノルマを果たせない場合は評価が下がる。ここでは農家はどうでもよくてノルマの達成が至上命題になるからもう捏造だろうが虚偽だろうが犯罪だろうがやらざる得ない。それでもダメなら自爆=自前で達成するわけだが これが平均50万だそうだ。新卒のJA職員は給与が15万くらいらしいので年収200万ちょいで50万自腹・・多い人だと200万くらい自爆するとか 達成できないとボーナス無しとか すさまじい。なのでどんどん人が辞めて行くそうだ。辞めなければ悪事に手を染めざる得なくなりそれが日常化して当たり前になる。後半は内部の権力争いや価格カルテルで農家が疲弊する話とかで 結局農家というか組合員を助けるでは無くて大事なのは農協という組織・・って本末転倒だろう。ちょっと肩透かしではあるが興味深い本。図書館にあれば読んでみることをお薦めしたい。
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