いわき市のおやじ日記

K流釣り、K馬、そして麺食いおやじのブログ。
山登り、読書、映画、陶芸、書道など、好きなことはいろいろです。

「一瞬の風になれ」

2021年07月22日 | 

 

 

オリンピックが始まる前に読んでおきたかった。

短距離走者の心の動き、リレーのテクニック。それが想像できたり分かったりすると、競技が一層面白くなる。

スピード感、躍動感、そして後半の盛り上がりも素晴らしく一気読みした。

 

神奈川のあまり強くない陸上部の話。

400m(100×4)リレーのメンバーが魅力的だ。

主人公は陸上競技の経験がなく、ひたすら練習して体を鍛える。挫折を知っているから優しくて面倒見がいい。

その親友は肉体的には脆いが、淡々と走ることに集中する短距離の天才。

後輩が二人。一人は仲間の輪を乱すような問題児で生意気。でも精神的には超繊細。

もう一人はその問題児と仲が悪く、こちらも大阪弁で言いたいことをずけずけというタイプ。

個性的なメンバーが次第に心を通じ合わせ、バトンをつないで成長していく。

生徒に的確な指示を出し、共に喜んだり悲しんだりする先生、そして谷口若葉という魅力的なヒロインとの淡い恋も良かった。

こういう青春時代を送りたかったなぁと思う。

 

走る小説といえば「風が強く吹いている」と「800」も面白い。

前者は長距離で、箱根駅伝が近づくと読みたくなる。

後者は中距離。オリンピック競技前に再読しておこうかな。

 


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