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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

うぐいす餅

2022-02-18 16:33:14 | 日記

令和4年2月18日(金)

鶯 餅

柔らかな薄い餅で餡を包み、青きな粉を塗したもの

端をやや尖らせて鶯に似せてあり見た目も春の到来を感じ、

趣が在る。

うぐいす餅は、餅(亦は求肥)などで餡を丸く包み楕円形に

して左右を引っ張り、うぐいすを象る。

うぐいす粉を青大豆からきな粉を作り、まぶして仕上げる

最近では、よもぎを混ぜた生地を使う店もあるようだ。

 

うぐいす餅の由来は、

天正年間(1580年代)の頃に、大和郡山(現、奈良県)

の郡山城主の豊臣秀長(秀吉の弟)が、秀吉を招き茶会を催した。

その際に作った餅菓子を秀吉が大層気に入り、「この餅を鶯餅と

名付けよ」と、菓子名を下賜したといわれている。

現在もこの地(郡山城の前)に和菓子屋「菊屋」を構えて、

この菓子「鶯餅」を作り続けている。

本家菊屋の鶯餅「御城之口餅」

菊屋では、搗いた餅に普通のきな粉(黄色)を塗している。

 

ご近所の和菓子屋にも、「鶯餅」が出回るようになった。

早速カミさんに所望した、、、、、

 

今日の1句(俳人の名句)

街の雨鶯餅がもう出たか   富安 風声


潮路句会1月

2022-02-17 16:39:19 | 日記

令和4年2月17日(木)

潮路句会・新年初句会より、

場 所 : 大手コミュニテイ・センター

参加者 : 8名(内1名不在投句)、欠席1名

兼 題 : 新年、当季雑詠

赤らみて日輪を抱く冬芽かな   玲 子 

 

潮路抄

弾かれて負独楽の息切れにけり   玲  子

 

風花の日に輝うて消えにけり    美保子

 

追ひかける手よりも速き雪ばんば  青 魚

 

初空に輝き放つダイヤ富士     政 子

 

楠を抱きし両手の冷たさよ     千 里

 

朝の雪音吸ひ込みて降りしきる   輝 子

 

松ヶ枝の葉先に満つる淑気かな   美智子

 

寒柝の余韻残りて眠る街      ヤギ爺

 

※ 雪ばんば : 綿虫の別称、雪蛍

  雪ばんばは、地方に依り雪の降る夜に現れる妖精のこと

  山梨県、愛媛県等に伝わる民話から、、、、。


馬酔木の花

2022-02-16 16:59:29 | 日記

令和4年2月16日(水)

馬酔木の花 : あしび、あせび

ツツジ科の常緑小低木、高さは3m

早春に白色の壺状の花を多数開き、累々と房状に垂れる。

山地の乾いた土地に好んで自生し、人家の庭にも植えられる。

牛馬が食べると痺れて酔ったようになるので馬酔木という。

標準的な和名は「あせび」という。

葉は煎じて殺虫剤になるとても有毒な植物である。

本州・四国・九州の暖地に生息し、園芸品種には桃色もある。

木材は堅く、薪炭材や細工物に使用される。

秋(9,10月)、扇球状の実が成り、熟すると黒くなる。

実や葉は有毒であり、花言葉は「危険」「清純な心」と、旨い

花言葉を付けたものだ。(何方が造るのだろう)

 

名古屋の東山植物園に、「万葉の道」と言う名の散策路が在る。

吟行に訪れると必ず通る小径、、、、

季節の植物があり、静かな森の中を歩くと喧噪を忘れさせる。

女坂(なだらかな坂道)をゆっくり歩いて行くと、馬酔木の白い

鈴蘭の様な花が迎えてくれる。 鬱蒼とした森を抜け薄日の射す

径が広がった、、、、、、・

 

今日の1句

花あしび木漏れ日のくる女坂   ヤギ爺


わかめ

2022-02-15 16:57:31 | 日記

令和4年2月15日(火)

若 布 : わかめ、めかぶとろろ

褐藻類コンブ科の海藻、北海道室蘭以南から九州迄分布。

葉は褐色または暗褐色で、全長1~3mにもなる。

中央の中肋から左右に幅広の葉状部が広がる。

 

胞子によって芽が出て春先から初夏にかけて繁茂する。

若芽刈は2~4月が盛んで、若芽刈船が出て竹竿の先に鎌を

付けてた道具で若芽を刈る。

 

海藻大国日本(中日新聞、日曜版より引用)

日本や韓国等の東アジアの国々では、古くから海藻を食べる

食文化が定着しているが、欧米などでは一部(英国北部、ア

イルランド、ノルウエー、カナダ、ニュージーランド、アラ

スカ等)を除き、海藻を食べる習慣がない。

日本では食材として重要なワカメは、海外では異なる。

ワカメの胞子が海中で広がり繁殖し、貨物船等のスクリュー

に海藻が絡まったり、牡蠣やムール貝等の養殖に多大な被害

を及ぼしている。

このため国際自然保護連合(IUCN)が自然環境に大きな

影響を及ぼす外来種として、世界の侵略的外来種ワーストの

100に指定している。

日本では食材に欠かせない三大海藻として、ワカメ、海苔、

昆布は欠かせない存在である。

ワカメは味噌汁和え物、サラダ、しゃぶしゃぶ、めかぶ等、

海苔は、焼きのり、佃煮、おにぎり、寿司等に欠かせない

昆布は、出汁、昆布巻き、煮しめ、とろろ昆布、塩昆布等

海藻類には、重要な栄養素が含まれ、

ファイコロイド(トロトロ成分)は様々な加工食品に、

アルギン酸は熱に強く加工、成形品のつなぎ、サプリメント

カラギーテンは、食品安定剤、結合剤、健康サプリメント

フコイダンは、コレステロール低下、免疫力増等に効能、、

海藻は料理のうまみ成分、とろみ、ミネラル、食物繊維が

豊富で、独特の磯の香りが料理を一層引き立てる。

日本人は古来(縄文時代)から海藻を食べていた。

その種類も次第に増やしていく。 亦、各地の用途にも

応じて工夫がなされ、利用者は浜から内陸へと長い歴史の

中で伝えられて来た。

最近、海外でも日本の食文化が見直され(健康志向)て、

少しづつ海藻が食べられるようになってきている。

海藻の加工食品も豊富で、高度に機械化された製品精度や、

品質管理も高く評価され、安心・安全な日本の海藻食品は

海外でも広く流通するようになった。

また、海洋生物のお腹から、プラスチックが検出され問題

となっているが、これ(プラスチック)に替わる素材として

海藻が注目される様になっているとの事。

 

今晩は、生ワカメのしゃぶしゃぶを頂こうか、、、、、、。

 

今日の1句

生若布湯引きの緑楽しめり   ヤギ爺


国府宮はだか祭り

2022-02-14 17:11:34 | 日記

令和4年2月14日(月)

国府宮はだか祭り : 儺追神事

愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(国府宮)に於いて、毎年

恒例の「国府宮はだか祭り」が行われました。

正式名称は「儺追神事」と言い、1250年前の奈良時代

(767年)に称徳天皇の勅令により全国に在る国分寺で

「悪疫退散」の祈祷が行われた際に、尾張国府宮の「尾張

大国霊神社」に於いて祈祷をした事より始まったと在れる。

尾張地方に春を呼ぶ祭りとして定着し、「裸の寒祭り」が

結び付いて江戸時代に現在の形になった。

神男、決定

 

「儺追」は、儺を負う人(神男)を仕立て「儺負捕り」と

称して、裸男が揉みあう形態になったとされている。

祭りの開始は旧暦の正月13日、42歳の厄年の男を中心

に、サラシの褌に白足袋姿の数千人が集まり、寒さを吹き

飛ばすために揉みあい「神男」に触れるとご利益が得られ

ると言われている。

祭りを前に、「大鏡餅奉納」(今年は祖父江町奉賛会)

直径2,4m、重さ4トンの大鏡餅が町内を巡回して、

神社拝殿に奉納された。

今年はコロナの影響で、昨年同様に裸男の揉みあいや、笹

飾りの奉納は中止された。

2年前の裸祭り、

 

祭りの主役の「儺追人」(神男)を務める一宮市在住の方

と神職、歴代の神男が「儺追行列」を行い拝殿に参拝し、

一連の儀式を執り行った。

 

はだか祭りは、今年も揉みあいのない静か(淋しい)な

「儺追神事」となり、春は未だ未だ遠い様だ、、、、、

 

今日の1句

春を待つ儺追人らの密かなり   ヤギ爺