遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

蚊取線香

2022-08-03 16:34:01 | 鶴舞公園へ行って来ました
令和4年8月3日(水)

蚊取線香 : 蚊遣り火

蚊を追払うために松・杉・榧等の葉や、蓬などを焚いて燻す
ことをいう。
除虫菊を主原料とする渦巻き状の線香を「蚊取線香」という。


現在では蚊取の薬効成分を電気蚊取器にセットするものや、
薬効成分を噴霧するスプレータイプが主流となっている。


亦、手足に直接かける「虫よけスプレー」もあり、母子等が
公園などへ出かける前に手軽に使用したり、携帯用も在る。

一昔前には、夏になると各家の部屋の中に必ず蚊遣り火が
焚かれていた。

渦巻き状の蚊取線香が入った「蚊遣りぶた」
が置いて在り、就寝時に「蚊帳」が座敷に吊り下げられた。
何処の家にも、夏の必需品として居た物だが、今では蚊帳
は全く姿を消し、蚊取線香もスプレータイプに変わった。

町内では、夏祭り、ラジオ体操、草取り等で公園に入る前
に、缶に入れた蚊取線香を焚き準備をする。


草叢にスプレーをかけ、身体に虫除けスプレーを振りかけ
る人(若い人、女性)が居るが、年寄り(ヤギ爺)は頑固
に蚊取線香を燻す方が多い様である。

俳人の夏井いつきさんの著書「絶滅寸前季語辞典」に蚊取
線香の記述が在ったので紹介したい。
【蚊取線香どころか、電気蚊取器全盛の世の中となれば、
「蚊遣り」だの「蚊いぶし」だのと実際に物を焚いて樟べて
いるのを見ることは、殆どなくなってきた。我が家にも電気
蚊取器はあって、家族にはもっぱらそちらを愛用しているが、
私は火のついている蚊取線香の方が贔屓。
朝起きてみると煙がどこにも逃げられなくて、モウモウと立
ち込めたままだったり、髪の毛に匂いが付いて閉口すること
もあるが、あの香りと煙りが在ってこその蚊遣りの実感って
ものだ。
いずれそんな蚊取線香も滅ぶ日が来るだろうという感慨を、
いろんな人が同じように持ちながらも、時代は容赦なく進ん
でいく。(夏井いつき著:絶滅寸前季語辞典より引用した)

きょうの1句(俳人の名句)
蚊いぶしもなぐさみになるひとり夜   小林 一茶

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