令和4年8月1日(月)
夕 顔
ウリ科の蔓性一年生植物、
原産地は北アフリカまたはインドとされているが、古くから
日本でも栽培されているが、何時頃日本へ渡来したのかは、
定かではない。
晩夏の夕暮れ時、白い五裂した大きな花を開くが、翌日の午
前中には萎んでしまうことから「夕顔」の名がついた。
儚げな中にも野趣があると感じるのは、紫式部の「源氏物語」
の夕顔や、清少納言の「枕草子」の影響に依るところが大き
いようである。この時代の生活、四季の情緒、生活感を夕顔
の中に思い浮かべる、、、、、。
「朝顔」「昼顔」「夜顔」がいずれもヒルガオ科の植物で
あるが、「夕顔」はウリ科の別の植物で類縁関係はない。
秋になると長楕円形や毬形の大きな実を結び、その果肉は
「干瓢」(かんぴょう)の原料となる。
果実の生育は極めて旺盛で、実の大きさは60~90cm、
重さは6,7kgにも成長する。
日本での主な産地は、新潟県、栃木県、山形県、山梨県等。
夕顔の実を細長く帯状に剥いで、天日に干し乾燥させた物
が干瓢(かんぴょう)で、巻き寿司や煮物として食する。
かんぴょうの煮物、
我家(母の実家)では、祭り、遠足等には「巻き寿司」や
稲荷寿司が定番であった。何故か遠足の弁当にも母親は、
おにぎりを作らず、「海苔巻き寿司」を作った。
巻き寿司、
かんぴょう巻き、
その所為か、今でも弁当には時に「助六」を所望する。
今日の1句
黄昏る夕顔一つ庭の隅 ヤギ爺
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