当ブログのカテゴリーの1つに、“まずは上級ハム”というものがある。これは、私がアマチュア無線に対して常々思っていることの1つを、ザックリ一言で表現できている気がする。そして今回の所感は、そういうスタンスだからこそ感じたことなのかもしれない。宜しければ、しばしお付き合いいただきたい。
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何日か前に届いたJARLNEWSをナナメ読みした。今号は通常総会の質疑応答の概要が掲載されていたが、この中で目を疑うと言うか、意味不明(理解不能)なものがあったので所感を述べたいと思う。
■質問(この内容は質問ではなく、意見要望だと思うが…。)
ARISSの運用のための局(←おそらく“ARISSスクールコンタクト”のことだと思う。)の開設に2アマ以上の資格者が必要と聞くが、3アマでもできるよう規制緩和していただきたい。
■私の所感など
確かに調べてみると、ARISSスクールコンタクトの運用時に立会う無線従事者は、1総通、2総通、3総通、1アマ、2アマのいずれかであることを要求しているようだ。まぁこれは当然だと思う。
理由は、3アマは4アマとともに初級ハムである。私に言わせれば、初級ハムとは見習い(あるいは半人前)である。その客観的根拠として、全てのアマチュアバンドの運用が許可されない資格である(半人前には全てを許可しない。)。
見習い、つまり1人前のアマチュア無線技士ではないということで、運用者に無資格者を含んでいるアマチュア局(位置付けでは、臨時に開設するアマチュア局)の管理者というのは立場不相応だと思う。
また、こんなことも考えてみた。例えば、免許人の資格が3アマで、その無線局に4アマがゲストオペをする場合、ゲストが運用できるのは、その無線局で登録されている4アマの操作範囲内の無線設備のみである。(いわゆる50W機を20Wに絞って運用することはNG。)さらに、運用結果の全責任を免許人が負う。
関係者全員が無線従事者であってもこれだけの制限があるわけで、志の高い小中学生とは言え運用者に無資格者を含めた無線局(臨時に開設するアマチュア局)の運用は、現状でも超法規的措置に近い。それを3アマにも認めろだなんて、「身の程知らずもいい所!」だと思う。落語のセリフを借りるならば、「味噌汁で顔を洗って出直して来い!」ということだ。
ということで、現在3アマ以下の方がどうしてもARISSスクールコンタクトのための無線局を開設したいということであれば、私はこれをきっかけに2アマ以上の資格を取得することを強くオススメする。この機会に“1人前”のアマチュア無線技士を目指すというのも悪くないと思うが、如何だろうか?
折角子供たちのために一肌脱ごうという志が有るのに、万年“見習い”では格好が付きませんゾ!(笑)
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