JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

新旧カラー門標板の比較part5(外周側面)

2018年12月02日 06時34分43秒 | ハム系アイテム

前記事part4の続き。
(モノの呼び方は前記事を継承して、復活版を“新モデル”、廃止版を“旧モデル”と表記した。)

-・・・-
★外周側面の状態(面の肌、平面度&傾き)が変わった。
旧モデル時代には気にも止めなかったが、両モデルを重ねて何気なく側面を触っていて「何だか旧モデルの方がザラザラしてるな~。」と。それで側面を見てみると、全く違った状態になっていた。もう見た瞬間「この違いが最もコストの差が有るぞ!」と思った。それは明らかに加工方法が異なっており、私なりに加工工程を予想してみた。

まずは旧モデル。おそらくせん断加工(シャー?金型?絞り込みできず。)のみで全長を決めていると見た。一応レーザーカットも考えたけど、物証が違うって言ってるし…。なので物証を採用、こう判断した根拠は後述する。

それで仮にシャーだとしても材料がプラ板なので、加工時に不規則な割れが生じないようにストリッパーやクッションで切断ライン付近全体を押さえ込むなどの対策が必要だと思う。しかしストリッパーはともかく、クッションを備えているシャーって世の中に有るのかな?でなければ金型が無いと厳しいだろうし。

そんな否定的な着眼点も有るが、せん断加工は材料費&加工費を最も安く抑える物理変化的な加工法であり、コストパフォーマンスが最高なのは間違い無い。

そして上記の予想に至った根拠は、以下のとおり。
[1]切断面が、せん断加工特有の肌である。
   →せん断面と破断面の両方が有ったので、レーザーではないと判断した。
[2]面の一部には、クリアランスが小さめな場合に発生する二次せん断面が有る。
   →他の加工法では発生しない。面の乱れの一種とでも言えばいいのかな?
[3]左右(短手面)も前後(長手面)も、側面が僅かに傾いて平行四辺形になっている。
   →クリアランスを設けたせん断加工(短冊切り&スクラップレス)の宿命。

次に新モデル。おそらくフライス盤系の工作機械(おそらくマシニングセンタ)を用いて、エンドミルで全長を決めていると見た。その際、場合によっては専用のジグを使っているかもしれない。この方法は歩留が下がるため材料費が少し高くなるのと、加工時間が長くなってしまうが、品質およびユーザーの安全性は上がる。

まぁそれでも前加工は、シャーで仕上り寸法プラスαの寸法に短冊切りした材料を充てているのか、あるいは数枚分に相当する少し大きめの材料から、前述の工作機械で外周姿切りによる多数個取りを経て、シャーによるバラ加工を回避している作戦も考えられる。

そして上記の予想に至った根拠は、以下のとおり。
[1]面の肌は切削時の潤滑性を確保した上で、樹脂系材をエンドミル外周刃で削り出した際に現れる模様が有る。
   →多少のビビリ&彫刻面より鈍い光沢。せん断加工のみでは、まず得られない綺麗な面。
[2]側面形状が平行四辺形ではなく長方形、つまり外周面は彫刻面に対して直角になっている。
   →せん断加工時のクリアランスによって発生する斜面にはなっていない。

旧モデルと比較すれば当然コストアップとなるが、その背景には外注先が以前と異なるとか?が有るのかな。個人的に品質(出来栄え)が上がるのは歓迎するが、一般的な流れ(コストダウン)には逆行だよな~。あるいはこの出来栄えも復活要望者の要求内容なのか?に興味が有るが、それは考え過ぎかな?何とも何とも。

-・・・-
■謝辞など
とりあえず新旧混合なれど、4色の門標板を手元に揃えることが出来た。関連するネタ記事は本記事を含め計9件、ここまでお付き合いいただいた訪問者の方に感謝であります。そして全てのきっかけとなる、カラー門標板復活infoの提供者であるすけーるさんにも、併せて感謝であります。TU!


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 新旧カラー門標板の比較part4... | トップ | コンデジ更新_181202 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ハム系アイテム」カテゴリの最新記事