探鳥会通信

日本野鳥の会千葉県で開催している探鳥会の様子等をゆる~く、まったりお伝えします。

銚子カモメ探鳥会(2024年1月27日)

2024年01月30日 20時56分46秒 | 探鳥会

銚子市港町の集合場所には県外4名を含む参加者11名、幹事は5名が集まりました。
最初に担当の志村会長より大型カモメ年齢識別等の簡単なレクチャー実施後探鳥会をスタートしました。


志村会長がカモメの識別ポイント等を、超望遠カメラで撮影したリアルタイム画像で確認しながら参加者に解説しています。


上面が濃いオオセグロカモメ(左)と薄いセグロカモメ(右)が並んでいたので、その違いがよくわかります。


足が明らかに黄色いタイミルカモメ taimyrensis。
タイミルカモメは、『日本鳥類目録 改訂版第7版』ではニシセグロカモメLarus fuscusの不明亜種とされていますが、
国際鳥学者連合IOCの目録が改訂されており、日本でも、『改訂版第8版』で扱いが変わると思われます。
なお、タイミルカモメでも足がピンク色の個体も多いとのことです。


別個体のタイミルカモメもいました。


本日のハイライト、シロカモメ亜種barrovianusが1羽堤防に休んでいました。
アラスカ北東部で繁殖し、明らかに小型で可愛らしい顔つきをしています。


港と堤防間の水路では、ホシハジロやキンクロハジロが潜水を繰返していました。


同じく水路ではヒメウも確認できました。
16時15分頃鳥合わせをして探鳥会を終了しました。
確認種は24種と少なかったですが、ほぼカモメ類に絞った解説と観察を体験していただきました。
銚子漁港に渡来するカモメ類が大幅に減少している状況下、奥の深いカモメ類識別の貴重な入門体験を、
参加の皆様にはしていただけたのではと思っています。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北印旛沼探鳥会(2024年1月28日)

2024年01月29日 20時10分00秒 | 探鳥会

今年最初の探鳥会です。集合場所の甚兵衛公園は気温2℃、寒い朝となりました。
21名の参加者さんを幹事4名でご案内します。


公園を通り抜けて、農耕地から広沼へと向かっています。早くも菜の花が満開です。


田んぼの畔でツグミが土をつついていました。小さな虫を探しているのでしょうか。


先月と同じところにタゲリが群れていました。40羽くらいと思っていましたが沼に出たところでも多く見られ、
60は軽く数えられそうでした。時々飛ぶ姿も綺麗で皆さん大喜びでした。
田んぼの貴公子、飛び立つ時は「ミュー」と子猫のような鳴き声ですよ。


道路を渡り、印旛沼の堤防へと進んでいきます。空にはチュウヒとみられる猛禽が横切りました。
ゆっくり歩きながら先輩幹事さんから、時々面白いお話が聞けます。
今日は「ドバト」と「カワラバト」どっちの呼び方が正しいか?どちらでも同じでしょ~? 
その歴史を聞くと、お堂のハト(どーバト)と外来種の伝書鳩、なるほど~と納得。勉強になりました!


堤防下の水路の方を見ると、オオバンが珍しく丘に上がっていました。
歩くのも得意なんですね。草を食んでいるのか、昆虫を探しているのか、忙しそうでした。


この日風がなく、穏やかな水面です。ミコアイサのオスが10、確認できました。
キンクロハジロやスズガモ達と泳ぐ姿をじっくり観察できます。
沼の奥、遠くに目をやると、トモエガモの大集団です!


先月に続き、まだいます。
6万!という数字を聞くと、途方に暮れそうな数に、ただ圧巻としかいいようがありません。
しかしながら、北帰行の旅立ちの日はもうすぐのはずです。


画像を少し大きくしてみました。トモエガモの特徴的な模様がみえます。


オナガガモの群れも多く見られました。ピンと上に伸ばした尾羽が目立ちます。
鳥合わせで、確認した鳥は、43種+1種でした。
遠方から参加された方や、久々にお目にかかった会員さんもいらっしゃいました。
「楽しかった!来てよかった~」と、参加者さんからの声を聞いて、とても嬉しかったです。
皆さん、お疲れ様でした。また来月、お会いしましょう!

今後の探鳥会の予定はこちら


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

谷津干潟探鳥会(2024年1月28日)

2024年01月29日 11時24分23秒 | 探鳥会

曇り空で寒かったですが、参加受付をしていると上空にオオタカが現われました。
このところよく見られるとのことで他の鳥たちが警戒するのではと心配です。


今年最初の探鳥会スタートです。埼玉からおいでくださったご夫妻を含めて9名にご参加いただきました。


朝の潮目は満潮で干潟は出ておらず、集合場所の近くの水面にカモたちが群れていました。
ホシハジロが杭にとまっていると何やらオオバンがちょっかい出していました。


水路にかかる橋ではムクドリやキジバトがセンダンの樹に集まっていました。
いつも思いますがおいしくなさそうな実ですが・・・。食べ物が乏しくなる時期なのでしょうね。


少し進むと遊歩道のすぐ横にジョウビタキの雄が。
枝から地面に降りたりしばらく留まり、みんなでじっくり観察できました。


谷津バラ園そばの休憩地点の松林にはエナガ、シジュカラたちの混群が。首が痛くなる角度です。


南船橋側の歩道橋を下りて自然観察センターへ向かう帰路です。水面にはオオバンが目立ちました。
参加者がカウントすると200超もいたようです。


スズガモやヒドリガモ、カンムリカイツブリやカイツブリも見られました。
これはそばに来たオナガガモの雌です。全体的な褐色の中に黒褐色の斑がとてもキレイでした。


センター隣の芝生広場で鳥合せです。今日の出た鳥は38種でした。
冒頭や途中のオオタカ、カラスに追われるノスリなど猛禽もしっかり見れてよかったです。


終了後、T幹事の導きでムラサキツバメ(シジミチョウ科のチョウ)を観察しました。名前が鳥みたいですね。
翅の表側が紫色できれいなチョウとのこと。日の当たる葉に3個体がじっと重なっていました。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

江戸川探鳥会(2024年1月20日)

2024年01月21日 15時53分27秒 | 探鳥会

雨が降りそうな曇り空でしたが、松戸駅前に集合し、16名の参加者と担当幹事4名で探鳥会を開始しました。


松戸神社に行く道すがら坂川の澄んだ流れに餌を探すコサギが見られました。
白い体羽がまぶしく目立っていました。


土手上からちらりと見えたアトリや声のみが聞こえるシメを皆で探しますが、なかなか見つかりませんでした。


その足元にキジの雄が現れ我々が近づいても逃げず、脚と嘴で地面を掘り虫を探していました。
お陰できれいなその姿をじっくりと観察出来ました。


松戸川沿いの緑道に入るとベニマシコやアカハラの姿がちらりと見え始めました。


アオジの群れが落ちた実を食べに前方に現れ、我々の足を止めること度々でした。


期待のベニマシコを松戸川の対岸に見つけました。
居る場所を教え合い、場所を譲り合いながら、赤い鳥をじっくりと見ることが出来ました。


複数のベニマシコの雄と雌が枯草の間を移動しながら、草の実をしばらく啄んでいました。


今まで声だけで確認できたシメもやっと近くの枝上に見ることが出来ました。


猛禽です!との声で空を見上げるとノスリがハシブトガラスに追われ逃げているところです。


ベニマシコやシメの観察に時間をかけたので、コース途中で終了予定時刻間近となり、
また、雨もとうとうポツリと降り出したのでここ(樋野口水門前)で鳥合わせを行いました。
最後に今冬は数が少ないオオジュリンの一声を近くに聞き、確認した鳥は34種となりました。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

昭和の森と小中池探鳥会(2024年1月20日)

2024年01月21日 14時31分32秒 | 探鳥会

昭和の森・小中池探鳥会の今シーズン2回目です。
予報では午後から雨ですが開始時は曇りで何とか実施できました。
園内は天候のせいで閑散としていましたが参加者8名(+幹事3名)で張り切ってスタートしました。


集合場所の第2駐車場から湿性植物園へ下るいつもの道はまだ閉鎖(倒木危険)が続いており、う回しました。
枯草の中をアオジが何羽か動いていました。ヒクイナをチラ見できた方も!


同系の色で判りにくかったですがカワセミが青い杭の上にしばらくとまっていました。


少し進むとキジバト数羽がせっせと地面をつついていました。よく見るとシロハラも採餌しています。
並んでいるのでサイズ感がわかりますね。


下タ池ではカモ類の観察です。マガモやオオバンが主でしたがオカヨシガモ、ホシハジロも。
ミサゴも上空を横切っていきました。


園内を進むと路上で盛んに採餌している個体が!ガビチョウでした。
すぐ近くに寄ってもまったく逃げる気配がありません。
外来種のずうずうしさなのでしょうか?前回の探鳥会でも見られたので定着しつつあるのかも。


昭和の森から急な山道を下り小中池に出ました。池にはマガモが集結しています。
トモエガモも散見されましたが距離が遠く、皆で目を凝らして観察しました。
オシドリも結構いましたが対岸沿いに隠れがちでした。


すると山を越えてオオタカが出現しました。狩りには至りませんでしたが悠々と旋回していました。


猛禽が現われるとのんびりムードが一変して水面がざわつきます。
隠れていたオシドリたちも表に飛び出してきました。
小中池ではこの後、背後の堤防斜面に久々にビンズイが現れました。


再び急な山道を登って昭和の森の集合場所へ戻りました。今日の出た鳥は41種でした。
終了したとたん小雨が落ちてきてラッキーでした。 みなさまお疲れ様でした!


解散後で残念でしたが、期待していたトラツグミが確認できました!今シーズン初の遭遇です。
昭和の森・小中池探鳥会の今シーズン最終は3月16日(土)です。乞うご期待です、是非おいでください!

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

花見川探鳥会(2024年1月14日)

2024年01月18日 10時36分13秒 | 探鳥会

探鳥会は快晴で、集合場所の中央公園から花島公園に向かう途中でトウネズミモチの実がたくさんなっていて、
多くのヒヨドリ,ムクドリ,ツグミが入れ代わり立ち代わり出入りしていました。


花島公園の雑木林に入ると、ツグミが何羽も目前に現れ落ち葉をひっくり返していました。
落ち葉の下の虫を探しているものと思います。時折、シロハラも見られました。


朝の冷え込みが厳しかったためか、谷津池は全面氷に覆われていてカモの姿はありません。


中島池では、参加者の目の前でコサギが池の中でしきりに脚を振動させて餌を探していました。


谷津池が氷に覆われているため中島池にカモが集まっているものと思ったら、コガモ3羽が羽を休めているだけでした。


花見川沿いの遊歩道を進むとエナガの群れが現れました。
この時のエナガの群れ中には多くの「チバエナガ」が見られました。


昼食後、横戸緑地内を進んで行くと若い雄のルリビタキに出会いました。
参加者の前で姿を見せたり隠れたりを繰り返していました。


柏井市民の森では奥の谷津谷の入り口に柵が設けられていて入れなくなっていました。
奥に進むとカシラダカが見られかもと思いましたが、諦めました。


探鳥会の最後は柏井市民の森の中で鳥合わせです。
参加者が少なかったので、全員テーブルに集まり座ることができました。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

太東岬探鳥会(2024年1月14日)

2024年01月15日 17時00分00秒 | 探鳥会

南房総シリーズの太東岬探鳥会です。快晴でしたが夜半に雪がちらついたそうで屋根が白くなっていました。
千葉駅発7:10の外房線や車でJR長者町駅に集合いただきました。
18名の参加者と幹事5名でスタートしました。


車で灯台近くの海浜植物群落の駐車場へ移動して探鳥開始です。
海が眩しいです!太平洋の波が打ち付ける海岸から海鳥を探します。


青い海原が広がります。よく目を凝らすとカンムリカイツブリやアビが波間に浮かんでいました。


海岸の背後に回り田んぼ沿いに小鳥たちを探しました。奥に見える小高い山は太東埼灯台です。
スズメやムクドリ、ツグミ・ヒヨドリなどがたくさん電線にとまりにぎやかでした。


参加者の多くは昨年ここで見られたホオアカを期待されていました。
道を進んでいくと路上にはホオジロやスズメが降り立っていました。カシラダカも見られ、期待が高まりました。


ついにホオアカが複数現れました。
逆光気味でしたがこの個体は見やすい場所にずっと留まってサービスしてくれました。


灯台へ向かう途中の大正堰(調整池)でカモ類の観察です。
数は多くないですがハシビロガモ、マガモ、カイツブリ、オオバンなどが見られました。


距離がありましたが対岸側にはラッキーなことにミコアイサのペアも見られました。
数秒間隔で潜る行動を繰り返していました。


太東埼灯台です。上る途中の坂道には凍結している部分があり何台かスリップして冷や汗ものでした。


眼前に青い空と海が広がり気分はサイコーです!風もなくポカポカでした。
点のようにしか見えませんが鳥の姿も散見されました。証拠写真程度ですがこちらはオオハムでした。


太東漁港に移り沖合を探鳥しました。
サーファーが波乗りを楽しんでいましたが、防波堤の沖合にはクロガモの群れが波間に見られました。
この後の鳥合せで今日の出た鳥は46種を数えました。天気にも恵まれご満足いただけた探鳥会でした。
次の南房総シリーズは2/12(月)南房総・白浜探鳥会です。こちらも是非ご参加ください!

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明治神宮新春探鳥会(2024年1月11日)

2024年01月13日 11時14分04秒 | 探鳥会

明けましておめでとうございます。当日の明治神宮内の探鳥コースを朱線で示しています。
南参道の鳥居前に参加者21名、担当幹事3名が集合し開始しました。


御苑内の南池ではヒヨドリやシロハラの水飲み姿が見られ、頭上からはシメのキチッキチッという鳴き声が聞こえてきます。
上空には短時間ですがカラスに追われるハイタカの飛翔も見られました。


池に2羽だけのホシハジロ雄雌を見た後、カワセミが見つかりました。


このカワセミは皆が観察している前で池に飛び込む姿も見せてくれ、サービス満点でした。


御苑を出ようとしたところで、「ノスリです!」の声で引き返し、枝にとまるノスリを見上げています。


枝かぶりの写真の中のノスリは、北池広場の上空にも現れその飛翔を見せてくれました。


初詣の混雑は無く、参加者がめいめいで参拝を粛然と済ますことが出来ました。


西参道入り口、西神門外に再集合中です。連絡は取れましたが参加者お1人が再集合できませんでした。
申し訳ありませんでした。


北池は干上がりカモに代わり、シロハラ、ツグミ、キセキレイが仲良く池底をつつき採餌していました。


池の周りの杭の上に思いがけずルリビタキ雌が現れる鳥運にも恵まれました。


北池広場で鳥合わせ中です。確認した種類は22種と少ないですが、
猛禽、カワセミ、ルリビタキも含めた冬鳥も見られ冬らしい探鳥会でした。


鳥合わせを終わり、帰り道に向かう時、広場の向こうの木に10羽程のワカケホンセイインコがとまっていました。
千葉県ではあまり見られない光景に参加者一同しばらく足を止め観察していました。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

手賀沼探鳥会(2024年1月7日)

2024年01月09日 15時12分52秒 | 探鳥会

2024年最初の手賀沼探鳥会です。参加者28名、担当幹事4名でスタートです。
1月から非会員の方の参加費を200円から500円に値上げさせていただきました。


カワセミの池周りで探鳥中です。木々の上を数羽の小鳥が飛びましたが、いつもより鳥の姿は少なかったです。


手賀沼前の通りから探鳥中。
かなり遠くの電柱の上に猛禽の小さな後姿、その形と大きさからチョウゲンボウと判定。
周辺からはヒバリやタヒバリの声もします。


手賀沼の上空をトビがゆったりと旋回し近づいて来ました。


遊歩道脇の見易い枝にホオジロの雄と雌がとまりました。つがいでしょうか。


手賀沼と反対側の遠くの電柱の上に猛禽らしき白っぽい姿を見つけました。


電柱の上に居たのはノスリでした。
最初、白いお腹をこちらに向けしゃがんでいたのでノスリらしく見えませんでした。


遊歩道脇の休憩スペースから水鳥を探鳥中です。
確認できたカモ類はカルガモ、ヒドリガモ、マガモ、コガモ、オナガガモ、トモエガモ雄1羽で、
12月より種類も数も少なかったです。


コガモが岸辺近くの葦に隠れるように休んでいます。ゴミと一緒にいる情景はうれしくありませんね。


手賀の丘公園に戻りました。
冬鳥の姿が乏しい園内でしたが、前方の枝にキセキレイがとまりました。


どの枝にとまっているか教えてもらい、何とかレンズ内にとらえたキセキレイはきれいでした。
声だけで確認した冬鳥を入れても確認した鳥は42種と例年よりかなり少なかったです。
来月2月4日には確認50種越えを期待します。またのご参加お待ちいたします。

今後の探鳥会の予定はこちら

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バードウオッチングに行こう!北印旛沼探鳥会紹介動画(2024年1月改訂)

2024年01月05日 21時00分00秒 | 探鳥会
バードウオッチングに行こう!(北印旛沼探鳥会編2024年1月改訂版)

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする