花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

パンジー

2008-02-24 22:09:56 | 
蕾の下向きかげんが物思いにふける人に見ているのですね。江戸末期に渡来しましたが、花形が人の顔に似ていたことから「人面草」、また、蝶が舞う姿に似ていることから「遊蝶花」とも呼ばれていたのです。「パンジー」はフランス語の「パンセ Pansee」(考える)、「思想」「思い」という意味で由来しています。

和名の「三色スミレ」は、花に青、黄、白、の三色を持っていたことから由来しています。親しみのもてる花故にさまざまな愛称で愛でられますね。三色ときまっていませんから、楽しいです。黒いパンジーを見たこともありますよ。

ギリシャ神話の中であります。春の野に降り立ち、一群れの花を見つけたことになっていまのです。キューピッドが地上に「綺麗な花があるなんて」というと、その花にパンジーにこう囁きました。「私の面影を映してあげよう。人々に天上の想いと清らかな愛を伝えなさい。あなたの行く末が栄光に満ち、この花を見る人に幸せがあるように…」
驚いたキューピッドでした。で、三度キスをすると、パンジーは空高く飛んで行き世界の果てまで広がって咲いたそうでした。その後から、キューピッドは、それからは春の喜びを伝える花としていたのでした。でも、その代わりに、キリスト教では天使がやって来たことになっているのですね。

さて、楽しいものではないのです。王妃マリー・アントワネットは、フランス革命の際です。献身的に手助けをしてくれた愛人フェルゼンに、パンジーの花と「a lui(彼を)」という文字を刻んだ指輪を贈ったと言われています。

またパンジーの花のエキスは、浄化作用、血行促進作用、抗炎症作用があることから、ヨーロッパにおいては古くから皮膚病に効く民間薬として使用されていたろうです。そのエキスを内服すると、去痰作用があるため気管支炎などにも効果があると、さらに、利尿作用もあるため泌尿器の病気など、有効とされていたるでした。

そして、パンジーは恋の媚薬としても活用されてきました。シェイクスピア原作の有名な「真夏の夜の夢」に、眠っている間に花の汁をまぶたに塗ると、目覚めた時に一番初めに見た人に恋をしてしまうという一説です。この花こそパンジーなのでした。本当に媚薬となる効果があるのでしょうか? もし、あるならぜひその効果を使ってみたいですねえ。

花言葉 平穏 私を想ってください 物想い 純愛 心の平和 思慮深い

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