花(U子)

私が撮った花の写真です。
皆さん、見てください。

ネムノキ

2009-10-02 07:57:16 | 
ネムノキ(合歓木)

別名 ネム ネブ カウカギ コウカ
英名は シルク・フラワー シルクツリー

日本と朝鮮半島と中国が原産なのです。

夜になると葉が閉じることから、睡眠運動をするのです。
ゆっくりと自分で閉じて、それがまるで眠るようなので「眠りの木」。それで、「ねむの木」に変化しました。

そして、太陽が出てくると葉が起き始め、花はしぼみ始める儚い1日花。まさに太陽と月との関係に似ていて、神秘的な木です。

そして淡紅色のおしべが長く美しく、細い糸で作ったポンポンみたいな感じ。
開花時期は、6月~ 9月 です。7月後半頃は花が途絶えますが、8月になると再び咲き始めるのですよ。

さて昔は毎朝仏壇にお香を焚き、家が多かったようです。そして、ネムの葉は干して臼でつぶして粉香したのでした。ネムノキの葉を盆近くなると採取して、1年中使うのだそうです。ええと、この花をいい匂いとか思っていませんでしたが。

万葉集のことで、贈答歌があります。

「昼は咲き 夜は恋ひ寝る 合歓木の花
君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ」紀女郎
(ネムの花がうらやましい。昼間は美しく咲き、
夜は好きな人に抱かれるように眠るんだから)

彼からの返歌は
「わぎも子が 形身の合歓木は花のみに
   咲きてけだしく 実にならじかも」大伴家持
(あなたからもらった形身の合歓木は、
花が咲くばかりで実にはならないかもしれません)

というつれないものでした。でも現実には二人の仲は十年以上も続いたなのでした。男女の仲はわからないもの、ではなくて、遊びの面白さなのですね。

合歓咲く 七つ下りの 茶菓子売り  一茶

象潟や 雨に西施が ねぶの花   芭蕉

夕野良の 小藪が下の 合歓の花
もも色薄う揺れて 霧の雨   北原 白秋

わが眼には 濃霧つめたし 幽かなる
合歓のはなには 霧すぐる見ゆ  中村 憲吉
 
また皇后陛下が皇太子妃のころ、
「ねむのきの子守歌」を作詞なされ、
この木のイメージが高められました。

花言葉 夢想 歓喜 創造力 胸のときめき