のり巻き のりのり

飾り巻き寿司や料理、己書、読書など日々のあれこれを書いています



雪のひとひら

2015年12月28日 | 読書
ブログで知った方からたくさんの刺激を得ています。

会ったことがない方でも、文章から性格や考え方、生活ぶりが想像できます。

感性が近く、かつ、向上心をかき立ててくれる人との出会いは、それだけで十分幸せです。

ある方のブログ、書評を参考に本を選んでいます。

「雪のひとひら」

   ポール・ギャリコ

薄い本でした。でも、読み始めたら、あまりに美しい情景描写と心理描写に引き込まれ、一気に読んでしまいました。

「雪のひとひら」を主人公にしていますが、ひとりの女性の一生を描いているのです。

生まれてから臨終までを、美と愛を基軸として、水が流れるように、美しい言葉を駆使し、書かれています。

山あり谷あり、でも誠実に一生懸命に生きてきた私たち。ふと考えます。

何のために生まれてきたの、何のために生きてきたの、死んだらどうなるの、答えがこの本の中にあります。

読み終えると、やさしさと安堵感に包まれます。今の年齢になって読んでこその本だと思いました。 

今度雪が降ったら、きっとこの本を思い出すでしょう。 素敵な本を紹介してくださった方に感謝です。
 




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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
女の一生 (ろこ)
2015-12-28 23:13:26
のりのりさん、こんにちは。
 『雪のひとひら』お読みになったのですね。
 のりのりさんの感想を読んで、あらためて追体験をしています。
 女の一生をこんなにも美しくけだかく、また深い感慨にひたらせるギャリコの文章に胸うたれます。
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