のり巻き のりのり

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大石内蔵助の妻「花影の花」

2015年12月14日 | 読書


夫「今日は討ち入りの日だな。」 息子「外へ出てはだめな日なの?」

夫「忠臣蔵だよ。」   息子「中心ぐらっ?」

かみ合っていません。ゼネレーションギャップなり。

今日12月14日は最高気温16度、暖かくコートなしでも大丈夫な日でした。

314年前の12月14日未明は雪が積もっていた、となっています。(頭に情景がすり込まれている世代)

300年間の地球の変化と、人類の変容を痛切に感じた次第であります。

討ち入りに関してはさておき、興味深く読んだのは大石内蔵助の妻「りく」の生涯を描いた「花影の花」(平岩弓枝著)



映画やドラマでは、影になっている女性の一生は出てきません。

けれども、「りく」はその後、のちに生まれた三男大三郎を育て、六十八歳で亡くなるまで苦労の連続だったという。

大三郎は自分の出自を恨みながら、「りく」に苦労をかけてばかりの不肖の息子として出てきます。

これまで知らなかった別の面から見た「赤穂浪士忠臣蔵」を知ることができます。

一つの事件が起きると、必ずそこには家族、女性たちの人生が伴ってきます。

一人の人間の情動が、いかに多くの人の人生に波及するかを考えると、浅野内匠頭や大石内蔵助の行動を冷静に見つめ直さなければなりません。

300年たった今も、報復の連鎖が続いている世界

1×10,連なる多くの人の人生を考えていきたいものです。