写真は、虚人の星 島田雅彦 講談社 1600円(税別)
初夢の夜。私は妄想する。
「戦争の惨禍は二度と繰り返してはならない。私たちは、そう誓いました。そして戦後、自由で民主的な国を創り上げ、法の支配を重んじ、ひたすら不戦の誓いを貫いてまいりました。
戦後70年間に及ぶ平和国家としての歩みに、私たち日本人は、静かな誇りを感じながら、この不動の方針をこれからも貫いてまいります。
………………。
戦争の惨禍は、いまだ世界から消えない。憎悪が憎悪を招く連鎖は、なくなろうとしない。寛容の心、和解の力を世界はいま、いまこそ必要としています。憎悪を消し去り、共通の価値のもと、友情と信頼を育てた日米は、いま、いまこそ寛容の大切さと和解の力を世界に向かって訴え続けていく任務を帯びています。」
これは私の妄想ではなく、先日、安倍内閣総理大臣が真珠湾において行ったスピーチの一部だ。
きっと安倍内閣総理大臣の中に、違う人格の安倍内閣総理大臣がいて、このスピーチはそっちの安倍内閣総理大臣がしたに違いない。
でなけりゃこんなこと言えるはずがない。
もう一人の安倍さん、あなたなら自分の言ったことは実行してくれますよね。
手始めに集団的自衛権の解釈を存在すれぞ行使せずに戻してください。
お願いいたします。
私の妄想は何処までも続く。
夢が叶うまで。