本人活動を本人主体で実施できるようにするにはさまざまな困難がある。
参加メンバーは今まで話し合いする経験が少なかった。
自分の意見を述べる機会に恵まれなかった。
いざ、本人の会を開催しても、本人同士で何をどのように表現していいか戸惑うことは予想できる。
互いに知り合って、共通の話題を見つけることが必要である。
そのあたりの経緯について美作大学の学生たちがどうしたかを紹介する。
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.99)である。
その第14回目。
*****************************************
【引用始め】
5.まとめと課題及び今後の展望
1)まとめと課題
(2)本人活動の本来の目的・意味が伝わりにくい
本人活動の目的は、本人主体であり活動は本人同士が話し合って決めていくものである。
しかし、参加メンバーは、これまでの社会生活の中で自分の意見を表現するという機会も少なく、「本人の会」立ち上げ当初は、活動にも慣れておらず、意見も出にくかった。
そのため、参加メンバーが主体となって活動を進めていくことはとても困難であった。 こうした状況から、当初は支援者である学生がある程度、活動内容を決めたり、意見を出す等、本人活動の「本人主体」の機能を果たしていくことが困難であった。
しかし、回数を重ね、参加メンバーも活動に慣れてくると参加メンバーからの意見が出てくることが多くなった。
また、学生も活動を重ね、先進的な活動をしている団体への視察等を通し、支援方法の学習を深め、徐々に支援方法を体得しているようであった。
(p.99)
http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf
美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内 瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科
【引用終わり】
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「本人の会」は今まで付き合う機会のなかった本人たちと交流して、仲間をつくることである。
そこでは、今まで気づくことのなかった問題について、互いの経験から気づくというのは極めて大切である。
但し、そこまで到達するには本人たちの興味関心がどこにあるかを引き出すことが必要だ。
また、今困っていること、悩んでいることを明らかにする。
本人たちにとって、共通の話題は見つかるはずだ。
共通の話題を通じて、本人の会を盛り上げていく。
そのことで、本人の会が意義あるものになっていく。
(ケー)
参加メンバーは今まで話し合いする経験が少なかった。
自分の意見を述べる機会に恵まれなかった。
いざ、本人の会を開催しても、本人同士で何をどのように表現していいか戸惑うことは予想できる。
互いに知り合って、共通の話題を見つけることが必要である。
そのあたりの経緯について美作大学の学生たちがどうしたかを紹介する。
以下は、美作大学紀要論文からの引用(2010, Vol. 55,p.99)である。
その第14回目。
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【引用始め】
5.まとめと課題及び今後の展望
1)まとめと課題
(2)本人活動の本来の目的・意味が伝わりにくい
本人活動の目的は、本人主体であり活動は本人同士が話し合って決めていくものである。
しかし、参加メンバーは、これまでの社会生活の中で自分の意見を表現するという機会も少なく、「本人の会」立ち上げ当初は、活動にも慣れておらず、意見も出にくかった。
そのため、参加メンバーが主体となって活動を進めていくことはとても困難であった。 こうした状況から、当初は支援者である学生がある程度、活動内容を決めたり、意見を出す等、本人活動の「本人主体」の機能を果たしていくことが困難であった。
しかし、回数を重ね、参加メンバーも活動に慣れてくると参加メンバーからの意見が出てくることが多くなった。
また、学生も活動を重ね、先進的な活動をしている団体への視察等を通し、支援方法の学習を深め、徐々に支援方法を体得しているようであった。
(p.99)
http://www.mimasaka.ac.jp/intro/bulletin/2010/pdf/435510091G.pdf
美作大学・美作大学短期大学部紀要 2010, Vol. 55. 91 ~ 100
知的障害者における本人活動への支援~「本人の会」立ち上げに向けて~
Supporting self-advocacy for people with intellectual disabilities:a report of establishing a self-advocacy group
薬師寺明子、杉谷 理絵*、竹内 瞳*、富澤 真菜*、新延 優子*、真壁かおる*、山本 詠美*、吉元めぐみ*
美作大学生活科学部福祉環境デザイン学科
【引用終わり】
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「本人の会」は今まで付き合う機会のなかった本人たちと交流して、仲間をつくることである。
そこでは、今まで気づくことのなかった問題について、互いの経験から気づくというのは極めて大切である。
但し、そこまで到達するには本人たちの興味関心がどこにあるかを引き出すことが必要だ。
また、今困っていること、悩んでいることを明らかにする。
本人たちにとって、共通の話題は見つかるはずだ。
共通の話題を通じて、本人の会を盛り上げていく。
そのことで、本人の会が意義あるものになっていく。
(ケー)