山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

自宅に執着する高齢の親と障がいのある子

2013年11月28日 | 研修会
 第53回手をつなぐ育成会東北ブロック大会・(併催)第55回手をつなぐ育成会秋田県大会(平成25年9月28日(土)~29日(日)・秋田市)に参加してきた。
 その報告を続けている。
 第48回目。

 9月29日(日)第2日目の大会は、分科会(秋田ビューホテル)が行われた。
 育成会大会は、第1分科会から第4分科会まで。
 本人大会は、第5分科会から第7分科会まで。

 次は、第3分科会[高齢化に向けた生活支援]についての話題提供者の報告である。
 第3分科会、最初の話題提供者は、本県育成会副理事長の報告であった。
 その第6回目(最終回)だ。

 障がい者の身体機能は、実年齢に10歳から20歳を足したものだという。
 それだけ、老齢化のスピードが早い。
 そうなれば、家族として高齢となって生ずる問題に備えておく必要がある。
 親も同時に高齢化している。
 以下、どんな準備をすればいいか、そのヒントが述べられている。
    
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【引用始め】

(東北ブロック大会資料p.38より)

育成会大会 第3分科会

[高齢化に向けた生活支援]

 医療ケア等を踏まえ、高齢化した本人・家族の生活支援をいかに整えるかを考える。

◎ 話題提供者 (山形県)佐々木 良子氏

 [高齢化に向けた生活支援について]第6回目(最終回)

11 まとめ

・まさかと思って開いた健康診断表は、成人病の予備軍でびっくりでした。
 わずか50人程度の調査で結論づけられないが、現実の傾向は読み取れると思います。
  
 やはり、障がい者の身体機能は、実年齢に10歳から20歳を加えたくらいと言われていることが、昔のことでなく、今もありうること、個人差はあるものの、企画はそれを踏まえてすべきだと強く感じました。
 
 高齢化対策は、10年から20年前倒しして、しっかり手を尽くさなければ、と肝に銘じたところです。

 
・しかし、Yさんの実例が示すように、利用者の年代(10代から50代)は、食生活の改善で健康の回復が可能です。
 親の世代も進行を抑制することは可能です。
 健康を維持していくために、はからずも身をもって証明したYさんの事実を大切に共有したいです。


・今は本人の希望が優先します。
 本人のために健康にいいと思って計画しても、「いや」と言われれば強制できません。
 本人の気持ちを開き、うまく対応している支援員を、心から尊敬したいと思っています。

 
・事例Dさんは、家が1番好きです。
 自宅から施設までは8㎞あり、納得して自宅を出ても、施設に着くと帰りたくなります。
 本人が施設に馴染むまで、繰り返し練習してもらっています。
 施設側の寛大な対応に感謝でいっぱいです。


・相談に見える高齢の親子は、例外があるものの、我が家が1番です。
 それに執着していると解決が遠のきます。
 2番目に好きなところを探そう・作ろうと言っています。

 
・親ができることには限界があるが、親でないとできない事もあります。
 親の教えは身に沁みて生き続けます。
 親の元気なうちに、この心に残しておきたいものです。


【引用終わり】

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 親が元気であればいろんな手を打つことができる。
 障がいのある子が親の元を巣立つ準備をする。
 なかなか踏ん切りつかないことだって多い。
 こんな状況で人に任せていいものか、親の責任放棄でないかと考えてしまう。
 子供の自立とは、障がいのあるなしにかかわらず、親元から巣立つことがその第一歩である。
 親が元気なうちに、関係者に相談を持ちかける。
 育成会の仲間にはそうしたノウハウを知っている人がいっぱいいる。
 身近な仲間に相談することが子供の自立につながる第一歩。
 それが、上記の報告者が訴えたい内容である。

 (ケー)


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