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山形県手をつなぐ育成会 日々徒然なること

育成会の事、関係ないことも勝手につぶやきます

よりよい社会は支え合いによって築かれる

2013年06月16日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第11回目。

 より良い社会の構築には、相互の支え合いが必要だ。
 以下に、その説明がある。

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
http://www.asai-hiroshi.jp/mysite5/index.html
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http://www.asai-hiroshi.jp/newpage9.html

福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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権利 と 義務 の 社会

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 権利と義務は表裏一体、車の両輪の関係にあり、
 そうした権利と義務を有する人々によって
 構成されているのが 「社会」 です。

 よりよい社会は、
 人々の生きる努力の中で互いによく生きられるように
 支え合うことによってこそ築かれるものだと思います。

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「支える」 ことは 「支えられる」 こと 

 人々すべてが生まれながらに有する権利であっても、
 生まれてすぐに自らの権利を主張し、行使できるわけではありません。
 
 両親や家族等、周囲の人々によって保護され、
 他律的に生活行動が導かれる時期を経ることによって、
 やがて自律的な行動へと変化し、
 権利の主体としての人格が形成されるのです。
 そこに人間としての成長発達の特質があります。

【引用終わり】

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 人は生老病死の過程で一生をとげる。
 誕生して直ぐは家族の保護のもと、他律的な生活である。
 そして、成人し自律的な生活ができるようになる。
 自律的な生活といっても、周囲の多くの人たちから支援を受けて生活している。
 自給自足の生活をする時代でないのだから、様々な人たちの協力によって生活が成り立っている。
 電気・ガス・水道といったインフラが整備されている。
 舗装された道路がある。
 車を購入して、郊外のスーパーに買いものに行く。
 こうした生活ができるのも、秩序だった社会が形成されているためだ。
 複雑に入り組んだ人と人の相互の助け合いで、私たちは生かされている。
 自律的な生活といいながら、多くの他律的な関係がなければ生活できない。
 歳をとり、成人病を患う。
 そうなれば、必然的に今まで以上に他律的な生活になる。
 病院に通院するのが日常化し、身体的にも、精神的にも衰えが目立ってくる。
 最後の方になれば、多くの人たちがいろんな人による支えがなければ生きられなくなる。
 私たちの一生は、他律から自律、そしてまた他律が多くなる。
 いずれにしても、誰もが他律だけとか、自律だけとかということはあり得ない。
 それぞれが互いに支え合って生活している。
 (ケー)

幸福感とはそれぞれの主観

2013年06月15日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第10回目。

 障がい者にとって幸福感がもてるような社会を目指す。
 障がい者福祉は、多くの課題がある。
 福祉サービスを十分受けることなく、姉妹の飢餓死という事件。
 北海道であった事件には衝撃を受けた。
 障がい者に対する虐待もマスコミをにぎわす。
 障がい者施設をつくろうとすると、地元住民による反対の騒ぎが起きる。
 いろんな課題は昔からあった。
 それに対して、あきらめず、投げ出すことなく、真摯に取り組む。
 その姿勢が地域の信頼を呼び起こす。
 課題解決に向けた取り組みこそ、幸福感につながる。

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
http://www.asai-hiroshi.jp/mysite5/index.html
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http://www.asai-hiroshi.jp/newpage9.html

福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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人の幸福感と福祉の課題 

 幸福であるかないかはその人自身の主観の問題であり、
 他人が判断することではありません。
 しかし人の幸・不幸を周囲が勝手に判断するようなことがありがちですが、
 そうしたことは特に障害者を支援するということにおいては
 注意を要することだと思います。

 人はみなそれぞれそれなりによりよく生きたいと願い、
 そのための努力をするはずです。
 その願いや努力に対してどのような支援を行うか
 というところに福祉の課題があり、
 その課題が障害者福祉の課題であり、
 高齢者福祉の課題であり、
 児童福祉の課題です。
 要するにそれらの課題のすべてが社会福祉の課題だということになります。

【引用終わり】

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 障がい者にとって、適切な支援がなされることこそ幸福感をもたらす。
 幸福感はそれぞれが異なる。
 それだからこそ、個々の障がい者にあった支援が求められる。
 (ケー)

人それぞれの幸福感

2013年06月13日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第9回目。

 幸福感というものは、一人ひとり異なる。
 生活環境、生活歴、年齢等が影響する。 

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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人の幸福感と福祉の課題 

 人が満足したり納得する度合いには違いがあるわけですが、
 それは人それぞれの生活環境や生活習慣、
 人生観や価値観、性別、年齢や経験、性格などによって
 生ずるところの違いだと思います。

 例えば、子どもと大人ではものごとについての
 理解力や生活経験に差があるために興味や喜びの内容には異なるものがあります。
 若者と高齢者では体力や人生経験などの面での差があるわけで、
 子どもには子どもなりの、大人には大人なりの、若者には若者なりの、
 高齢者には高齢者なりの幸福感というものがあると思います。

【引用終わり】

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 個人の幸福感は、今ある状況が今の幸福感を決定づける一番の要因となる。
 障がいのある人は、さまざま不利な状況で悩まされる。
 知的障がいのある人は世の中のニュースを聞いてもわからないことが多い。
 わかりやすい表現で伝えてもらえるとうれしい。
 わかりやすさが日常生活にあふれることは、生活がしやすくなる。
 幸福感につながってくる。
 合理的配慮が世の中に浸透し、行き届く時が本当の幸福感を享受することになる。 
 (ケー)

日々の暮らしが満足か

2013年06月13日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第8回目。

 幸福に対する感じ方は人それぞれ。
 今の生活がいかに満ち足りたものになるか。
 今の生活を受け入れることができるか。
 でも、こうした本人任せといってみても、それはお互いの関係の中で決まる。
 その視点が重要だ。 

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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人の幸福感と福祉の課題 

 「幸福」 の感じ方や考え方は人それぞれかもしれません。
 しかし日々の暮らしの中で満ち足りて、
 安定した気分を保持できれば、
 それを幸福といってよいと思います。

 人が、自らの生活状況や条件を納得して受け入れ、
 その生活を保持できれば、それも人の生き方であり、
 幸福の中に含めてよいのではないでしょうか。
 なぜなら同じ条件の下でも、
 それに満足や納得のできる人もいればできない人もいるからです。

【引用終わり】

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 右型上がりの高度成長期にあった日本は、みんながいけいけどんどん。
 ハッピーな人が多かった。
 給料も倍々ゲームに上がっていった時期もある。
 日本中まさしくバブルに酔った。
 そして、平成に入り「失われた20年」と呼ばれる停滞期が続いている。
 みんな明るい顔をしていない。
 でも、福祉の分野では大きな構造改革が行われ、高度成長期にはなかった福祉の充実がなされた。
 まあいってみれば、高度成長期に十分報われなかった。
 そのことが遅ればせながら福祉分野にもたらされた。
 しかし、個人の幸福は自分たちにあった福祉サービスをいかにうまく利用していくかにかかっている。
 使いにくいサービスは、使いやすくする努力も必要だ。
 そんなときひとりの声だけでは十分届かない。
 利用者側の声が供給側に届くようにする。
 それが育成会の役割だ。
 今、育成会そのものが十分理解されているといえない。
 従来の福祉施策集団陳情型の運動のイメージが強すぎる。
 それだけでは魅力を感じない。
 個々人のニーズを吸い上げ、それに合致したきめ細かな課題解決ができる機能をもたなくてはならない。
 すごくりっぱな組織するという意味でない。
 そんなこともできるはずがない。
 ただ仲間の悩みに耳を傾け、仲間と一緒に悩んで、解決できそうな人に相談する。
 その積み上げによって育成会そのものに対する信頼が生まれる。
 その口コミが、仲間を増やすことにもつながっていく。
 (ケー)

幸福の追求は権利であり義務である

2013年06月12日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第7回目。

 幸福はただふってくるものでない。
 幸福を求め、課題解決に努力しなければならない。
 より良い生活に向けた取り組みである。 

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【引用始め】
   
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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人の幸せとは・・・ 

 幸福の追求が人の権利だとしても、
 その権利を保持するために努力することは人の義務だということになります。

 今、日本の社会福祉の分野では、
 児童福祉にしても、
 高齢者福祉にしても、
 障害者福祉にしても
 いろいろ課題を抱えています。
 そうした課題をどのように考えるかということは
 社会保障の問題とも関連する
 日本の国の命運にかかわる重大なことだと思います。

【引用終わり】

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 山形県において、高度成長期に建設された入所系の大型施設が老朽化してきている。
 人里離れた自然豊かな場所に設置された。
 30年も経過すると、入所者も高齢化している。
 障がいも当初と比べて格段に重度化している。
 以前行っていた作業もできる人がほとんどいない。
 当時の設備投資したものも放置されている。
 体育館、グランドなども使用頻度が減ってきている。
 実情に柔軟な対応ができていない。
 地域移行が進むのは、世の必然である。
 さて、こうした施設をどうするか。
 施設の修繕で命長らえさせて、命運尽きるまで使い続ける。
 それでは智恵がなさ過ぎる。
 地域移行の流れを踏まえ、施設機能をどう転換するか。
 そこにうずまく様々な利害をどう調整するか。
 障がいのある人にとって、より良い生活ができる場を保障することを一番に考えた対応がなされなければならない。
 (ケー)

今の命を大切にし将来の命につなげる

2013年06月11日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第6回目。

 今の命を大切にし、将来の命に確実につなげることが、より良い生き方であり、幸せというものだ。
そのことを、次で説明している。 

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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人の幸せとは・・・ 

 幸せについての捉え方や考え方、
 感じ方はいろいろだとしても、
 しあわせ(幸せ)の基になるのは、
 人として“よく生きる”“よく生きられる”ということであり、
 それは誰もが目指す目標だと思います。
 そして人はみなよく生きるためのそれなりの努力をする(している)はずであり、
 それが人の世の繁栄につながっていると思います。

 人間が人間として繁栄していくためには、
 今ある生命を大切にしなければならないことはいうまでもありませんが、
 さらにその生命を将来に向けた新たな生命につなぎ続ける努力を
 していかなければなりません。
 それは人間が人間に課す義務であると同時に、
 人間として生きる権利の行使であり、権利の確保です。

【引用終わり】

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 人誰しても今をより良く生きることが一番大切だ。
 障がいのある人も、この今を一生懸命生きられるようになっているかを、問い続けなければならない。
 障がいのある人にとって、バリアがありいろんな危険があり生きづらいことも多い。
 そのバリアの解決に法律の改正もたびたび行われている。
 総合支援法だったり、差別解消法だったり。
 被後見人の選挙権の回復もなされて念願が叶った。
 こうしたことは、いつか知らぬ間に偉いさんがやってくれた。
 社会の理解が進んでいるから、当事者がなんの働きをしなくても自然にうまくいく感じがする。
 でも、なんで障がいのある人をかかえた家族に、時々虐待の話、子殺しの話、生活苦に悩まされている話が絶えないのだろう。
 こうした人たちに対する適切で確実な支援が行き届かない。
 気軽な声がけによって救われることだってある。
 そうしたつながりが「手をつなぐ育成会」の役割といっていい。
 会員はもちろん、会員以外の人にも困ったことがあれば、寄り添う姿勢を保っていくのが「手をつなぐ育成会」である。
 (ケー)

最も弱いものをひとりももれなく守る

2013年06月10日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第5回目。

 しきたりやルールが生み出される意義は何か。
 それが以下で、個人の生活と社会との合致という観点から述べられている。 

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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私的レベルの幸せと社会的レベルの幸せ

 しきたりやルールの形や内容はいろいろでしょうが、
 それらが人々の生活において必要であるということは、
 必然的にそれらは人が生活するところの風土や歴史、
 生活習慣や文化レベルと密接な関係があるはずです。
 したがって、暮らしの中のしきたりやルールは
 人々の実際の暮らし方やその社会に合うものでなければなりません。

 そのためにはそれらをどのように考え、
 どのように設定し、どのように維持していくか、
 あるいは必要に応じてどのように改革(イノベーション)していくか
 という問題があるわけです。
 そこにいわゆる政治的・政策的な課題があり、
 それがつまりは社会統治(ガバナンス)の問題だと思います。

【引用終わり】

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 障がいのある人たちにとって、生活上多くの困難をかかえている。
 東日本大震災(平成23年3月11日)では、障がいのある人の死亡率が障がいのない人と比較して2倍だった。
 また、重症心身障がい児に対して、「世の中に役立たず、社会復帰できぬ子に金をかける必要があるのか」との声もかつてはあって、その保護者たちは苦労してきた。
 こうした問題は枚挙にいとまがない。
 だからこそ、その改善に向けての取り組みが必要だ。
 いろんな困難を困難のままにしておくことのないよう、課題解決を図ることである。
 そこで、個人でできることはその努力を惜しまない。
 しかし、個人だけで限界がある。
 それについては、仲間とともに結集した取り組みをすべきだ。
 「重症心身障害児(者)守る会」の三原則は以下のとおりである。

 守る会の三原則
 一.決して争ってはいけない
   争いの中に弱い者の生きる場はない
 二.親個人がいかなる主義主張があっても重症児運動に参加する者は
   党派を超えること
 三.最も弱いものをひとりももれなく守る
 
 
 (ケー)

幸福追求の権利

2013年06月09日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、ずっと連続して引用している。
 その第4回目。

 幸福追求の権利は、個人だけでなく社会にもある。
 そうした場合、人と人がどう折り合い付けるかである。
 生活のルールの必要性が生まれる。
 その事情を、以下に記している。 

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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私的レベルの幸せと社会的レベルの幸せ

 いずれにしても人には一人ひとりのそれぞれが求める幸せがあり、
 その一人ひとりの集まりによって構成されているのが社会であると考えれば、
 自由及び幸福追求の権利は、
 個人だけにあるのではなく社会を構成する人々すべてにあるわけですから、
 そこに権利と権利とが衝突するようなことが起こりうるのだと思います。

 そのために人と人とがうまく折り合うための配慮を要するのですが、
 そうした配慮の仕方や目安となっているのが日々の暮らし(生活の営み)
 におけるいわゆる「しきたり」や「ルール」です。
 おそらくしきたり(仕来り)やルール(規則)の
 何もない社会的生活の営みなどはありえないと思います。

【引用終わり】

**************************************************************

 障がいのある人にとって、生活する上での不便さや不利があり、生きにくさも格別である。
 個人の努力だけではなんともしがたい。
 障害者差別解消法が衆議院を可決した。
 その中には、「合理的配慮」が公的機関に義務付けられた。
 また、企業等には努力義務が課されることになった。
 社会においても、障がいのある人にとって、さまざま配慮することが求められる。
 障がいのある人にとって、今後いろんな不便さで悩まされたことが解消されていくことだろう。
 大いに期待したい。
 (ケー)

私的レベルの幸せと社会的レベルの幸せ

2013年06月08日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、これから連続して引用していく。
 その第3回目。

 幸せは、誰もが共通なものはあるのだろうか。
 さらに、普遍的な幸せってあるのかなあ。
 以下、幸せに関する私的と社会的、主観と客観といった見方を提示している。

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【引用始め】
   
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権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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私的レベルの幸せと社会的レベルの幸せ

 社会を構成する一人ひとりが幸せならば、
 社会全体も幸せであり、
 社会全体が幸せならば社会を構成する一人ひとりも幸せなはずです。
 しかし現実は、私的(個人)レベルの幸せと
 社会的レベルの幸せとが必ずしも合致するとは限らないようです。

 それは私的レベルの幸せを「主観的幸せ」というように置き換えて、
 社会的レベルの幸せを「客観的幸せ」というように置き換えてみれば、
 主観と客観のずれというように考えることができます。

【引用終わり】

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 以上のようなことから、思いつくのは次のような言葉である。

 「最大多数の最大幸福」
 →「ベンサムの用語。できるだけ多くの人々に最大の幸福をもたらすことが善であるとする説。」(デジタル大辞泉)

 どうしても社会的にはマジョリティーが優先される。
 今までの歴史を見ても、マイノリティーの悲劇は枚挙にいとまがない。
 貧しい社会においてはやむを得ない。
 結局、分配をいかにするかが問題になる。
 でも、一部の人が富=幸せを独占していることに対して、異を唱えた?ベンサムは先進性があった。
 今だって、富が偏っている格差ある社会はいたるところに見られる。

 障がい者にとって必要なのは豊かな富が幸せと言っているわけでない。
 地域における普通の暮らしができる社会づくりである。
 支援の必要に応じて、支援できるシステムがあるようにしてほしい。
 個人的には最小の不満、社会的には最小の不利に努力する社会である。
 (ケー)

「福祉」 は一人ひとりの集まりである社会的レベルの幸せ

2013年06月07日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、これから連続して引用していく。
 その第2回目。

 「幸福」と「福祉」はレベルの違いを表す幸せである。
 私的レベルか社会的レベルかの違いと言って良いらしい。

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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 しかしそこには人々の生き方や生きがいに関係する共通の、
 “よく生きよう”“よく生きたい”という願望や欲求があるはずです。
 そうした願望や欲求のなかにこそ
 一人ひとりの具体的なしあわせ(幸せ)があると思います。

 一人ひとりの求める幸せがあるのであれば、
 その一人ひとりの集まりである社会全体の求める幸せもあるはずです。
 そこに福祉と幸福という二つのことばの存在する意味があると思います。

 「幸福」とは、一人ひとりの私的レベルのしあわせ(幸せ)を意味し、
 「福祉」とは一人ひとりの集まりである社会的レベルのしあわせ(幸せ)を
 意味するというように考えるとよいのではないでしょうか。

【引用終わり】

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 障がいのある一人ひとりが具体的な幸せを求めて、活動に取り組んでいる。
 その人にとって、日々の生活が不便であれば不便さを取り除く試みを続ける。
 より良い幸福を求めて活動する。
 しかし、一人ひとりの努力(自助)だけではなんともしがたいことも多い。
 社会的支援(公助・共助)が必要となる。
 社会的支援による不便さの解消により、より良い幸せがもたらされる。
 育成会は知的障がいのある当事者同士が支援し合う団体として活動してきた。
 会員の幸せを求めて多くの成果を上げてきた。
 それが福祉的成果といえるものだ。
 今も成果を求めて活動している。
 ただ、以前と違って公的成果(公助)より、共助的な成果に軸足を移していく必要がある。
 個人的に困っていることに対して、会員同士がいかにその困り感を共有できるか。
 きめ細かな相談や研修が、的確になされるかが今後なされるべき育成会の福祉的課題である。
 (ケー)

「福祉」 と 「幸福」

2013年06月06日 | 福祉用語
 浅井浩氏の以下のホームページに掲載している「福祉」にかかる論述を、これから連続して引用していく。
 その第1回目。

 「福祉」と「幸福」に関する基本的な考えかたについて、次のようにわかりやすく解説している。

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【引用始め】
   
「日本の教育と福祉を考えるのホームページへようこそ!」
 
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障害(者)観の変遷と古くて新しい課題
権利としての教育・福祉
浅 井  浩
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http://www.asai-hiroshi.jp/newpage9.html

福祉とは何か

「福祉」 の意味と人権 2012.11.21             

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「福祉」 とはすべての人の 「幸福」 を意味します。
 人が幸福に感じる内容や幸福感の度合いはいろいろだと思いますが、
 人が人らしく生命を維持し、
 生活をゆたかに発展させようと求めるものが幸福の中身と考えてよいと思います。

 そこに人類共通の普遍性のある事柄があるはずであり、
 そこに 「基本的人権」(単に「人権」ともいう)」の意味があると思います。

「福祉」 と 「幸福」 

 「福祉」は、しあわせ(幸せ)を意味する「幸福」ということばと同義語です。
 
 「福祉」も「幸福」もどちらも、しあわせ(幸せ)を意味することばであるならば、
 どちらか一つのことばだけでよさそうなものですが、
 日本国憲法の第13条には、
 「すべて国民は、個人として尊重される。
 生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、
 公共の福祉に反しない限り、
 立法その他の国政の上で最大の尊重を必要とする。」
 とあり、幸福追求・公共の福祉というように
 「幸福」と「福祉」の両方のことばが使われています。

【引用終わり】

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 辞書で調べると、次のように記している。

 福祉とは、「公的配慮によって社会の成員が等しく受けることのできる安定した生活環境」(大辞泉)

 幸福とは、「満ち足りていること。不平や不満がなく、たのしいこと。また、そのさま。しあわせ。」(大辞泉)

 「福祉」は公的な要素が強く、「幸福」は私的な要素が強いといったニュアンスの違いがある。
 どうしても「福祉」というと硬ぐるしさを感じてしまうのだが。
 必要に応じて使い分ければいいのだろう。
 障がい者にとって、「福祉」が足りない、「幸福」が足りないこそ、その課題解決に向けて様々な取り組みを続ける必要がある。
 (ケー)

◆よくわかる福祉用語

2011年12月07日 | 福祉用語
今回は、障害者手帳のまとめです


まとめ1
手帳には「身体障害」「知的障害(療育)」「精神障害」の3種類があります
発達障害や難病などは、専用の障害者手帳がありません

まとめ2
3種類の手帳は、組み合わせて持つ事ができます
身体&療育
療育&精神
身体&精神
身体&療育&精神・・・

まとめ3
手帳の種類や等級によって、割引や補助を受ける事ができます
鉄道やバスの運賃割引
公共施設料金の割引
医療費の補助
などがあります。

その他にも、映画館や水族館など、手帳を持っていると割引料金で入場できる所もありますので、お出かけの際には確認してみると良いですよ(F)

◆よくわかる福祉用語

2011年12月01日 | 福祉用語
今回は精神障害者保健福祉手帳についてです

精神障害者保健福祉手帳は、精神的な障害がある人のための手帳です。


特徴1
3障害の中では最後に手帳制度が始まりました。
身体・・・昭和24年から始まりました
療育・・・昭和48年から始まりました
精神・・・平成 7年から始まりました

特徴2
等級は3段階に分かれています。
一番重い等級です  一番軽い等級です
精神科などの医師が書く診断書を参考に等級が決まります

特徴3
必ず、2年ごとに再判定が必要です

次は課題についてです

課題1
手帳があっても割引などが受けられないことがあります
身体や療育手帳では、電車・バス・飛行機などの運賃が割引になりますが、精神は割引対象ではありません。

課題2
再判定手続きが負担となっています
必ず2年ごとの再判定手続きをしなければなりませんし、それには診断書も必要になっています。

課題3
障害があっても手帳を持たない人がたくさんいます
2008年のデータです。
精神障害のある人は約323万人ですが、手帳を持っている人は役48万人
しかおりません。

精神障害者健康福祉手帳について、詳しくお知りになりたい方は、市町村の窓口へお問合せ下さい。

山形県のHPへリンクします

◆よくわかる福祉用語

2011年11月29日 | 福祉用語
前回につづき、身体障害者手帳についての説明です
今回は、身体障害者手帳についての課題です


課題1
身体の状態に波があると手帳がもらえません。
起きるのが辛いほど状態が悪い時もあるが、普通に起きられる状態のときもある・・・という場合は手帳の対象になりません

課題2
対象になる体の部分(内臓)が細かく決まっています。
内臓の種類によって手帳がもらえない場合もあります

課題3
基準に少しでも合わないと手帳の対象になりません。
たとえば・・・
聞こえのレベルが70デシベルは手帳の対象ですが、75デシベルでは対象になりません。

山形県のホームページへリンクします

詳しく知りたい方は、市町村窓口の福祉課へお願い致します(F)

◆よくわかる福祉用語

2011年11月09日 | 福祉用語
久々の福祉用語の更新です
全日本手をつなぐ育成会が発行している機関紙「手をつなぐ」からご紹介いたします。

前回は『療育手帳』についてでしたので、今回は『身体障害者手帳』についてです。

特徴1
法律のルールにより、手長がなければ身体障害と認められません。

特徴2
等級は6段階に分かれており、「1」が一番重い等級です。
一番重い等級     一番軽い等級 

特徴3
法律で指定された専門医師の診断書により判定します
法律の指定を受けている医師で~す
法律の指定を受けていません・・・

法律で指定された医師は、お住まいの市町村で確認することができますので、ご確認ください。

山形県の身体障害者手帳について→ホームページへリンクします