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群馬・桐生市/偽エアバッグを付けて中古車販売したとして逮捕

2023-01-28 | 事故と事件
群馬・桐生市/偽エアバッグを付けて中古車販売したとして逮捕
 先ほど知る下記転載の「偽エアバッグ 中古車につけ自分の店でも販売か」の報道だが、こういう犯罪もあるのか若干驚きつつ紹介したい。

 報では、桐生市の中古車販売店でパキスタン人ら5名が、販売する中古車に偽エアバッグを付けていたというものだ。
 ここらは、記事になっていない部分を読み解くという意味で、想像も交え記すが、そもそも偽エアバッグを付けると云う行為が何故生じたのかと考えれば、それはその中古車が事故車でエアバッグが作動しており、車体修復の一貫として交換必要部品として正規の純正品エアバッグを使用するより原価を抑える目的で付けていたとも想像できる。

 つまり、事故により作動したエアバッグは、その原理構造からも、再使用などできないのは当然なのだが、純正新品価格は結構高額なので、偽エアバッグということなのだろう。この場合、中古部品等で同型車の未作動エアバッグを付けるというのなら昔からあり得たと思う。しかし、エアバッグとは、その作動原理は共通なるものの、車種型式などによりバッグの容量とか、概観デザインの違いもあり、他車種とは互換性がない。そんなこともあり、他車種のエアバッグを転用しようとしても、取り付け構造も異なり、容易に転用できるものではないことが想像できる。

 となると、偽エアバッグとは、概観表面のみ修理加工して塗装を施してはいるものの、中身のエアバッグは付いていないものかもしれない。ただし、こういうことをすると、エアバッグ装置やセンサー類など電気的に常時短絡(ショート)もしくは開放(オープン)をエアバッグ作動用ECUが監視して警告灯を付けるシステムになっているが、そこで純正エアバッグに相当しうる値の抵抗デバイスを結線してやることで、エアバッグECUのチェック機能を回避できてしまう。

 もし、こういう行為をした車両を中古車販売しているとしたら、その該当中古車はエアバッグが作動する程度以上の事故車である訳だが、こういう場合「修復歴車」として明示することが、走行距離数の改変などと同様に厳しく戒められている訳だが、そこにも抵触して来る様に想像されてしまう。



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偽エアバッグ 中古車につけ自分の店でも販売か 群馬・桐生市
TBS NEWS DIG Powered by JNN 1/28(土) 11:57配信
 大手自動車メーカーの偽のエアバッグを販売したとして中古車販売店の男らが逮捕された事件で、逮捕された男らが「偽のエアバッグをつけた中古車を自らの店で販売していた」と話していることが捜査関係者への取材で分かりました。
 群馬県桐生市の中古車販売店の従業員でパキスタン国籍のイスラール・ミアン・アリ容疑者(36)ら4人は去年、「トヨタ」などの偽物のエンブレムがつけられたエアバッグ5個を販売したなどの疑いがもたれています。
 その後の捜査関係者への取材で、4人は取り調べに対し、少なくとも3年前から偽のエアバッグを販売していて、「偽エアバッグをつけた中古車を自らの店で販売していた」と話していることが分かりました。
正常に機能しないエアバッグをつけた車を知らずに購入してしまった人がいる可能性もあるため、警視庁が流通先を調べています。


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