俺は将来社長になる・上昇志向を一概に否定しないが・・・
西村経済担当大臣が憲法精神違反する暴言を吐いたとして総スカンを食っているが、この仁、過去に「俺は首相になってみせる」とたぶん周辺に漏らしていたという。この話しを聞いて思い出すのが、自己の40年弱のサラリーマン時代での損保調査員だった時代の初期に、勤める営業支社の当時支店長だった者が、直接は聞いちゃいないが周辺に「俺は将来社長になる」という妄言を振りまいていたことを思い出す。
その支店長は、さほどの付き合いはなかったが、それから10年程して平役員にまで上り詰めていたと思う。そして私も、当時本社へ転勤となり、調査員の立場であり子会社だから、さほど関心はないが、ある時、エレベーターで件の社長になる発言の仁と二人だけで乗り合わせたことがあった。
こちらは、その仁に関心もなく軽く会釈した程度だが、相手からこう話し掛けてきた。「君が本社に転記していたとは、それ程優秀だとは思わなかったよ」と。これを聞いて、なんて失礼な奴だと思いつつ、無視していた次第だ。なお、結局、その仁は社長になることなく、平役員のまま、子会社に移籍したと聞いているが、そもそも関心が薄いので、そこまでのことしか知らない。
しかし、世の多くの者は高い地位を望むが、西郷隆盛の残した「南州翁遺訓」の中の以下の一節が心に浮かぶ。
世の中で欲望のない人がいちばん恐い
「命もいらず、名もいらず、官位もいらず、金もいらぬという人は始末に困る。しかし、この始末に困る人でなくては、大きな事業はできない。しかし、なかなかこういう人は見出し得ない。なぜならば、こういうふうに何もいらないという人は、ただ単に無欲というだけでなく、日々、『道』を行っているからだ。正しい道を歩き続けているから自信があって、何もいらないというのである。もっと、こういう人が登用されるべきであろう」
西村経済担当大臣が憲法精神違反する暴言を吐いたとして総スカンを食っているが、この仁、過去に「俺は首相になってみせる」とたぶん周辺に漏らしていたという。この話しを聞いて思い出すのが、自己の40年弱のサラリーマン時代での損保調査員だった時代の初期に、勤める営業支社の当時支店長だった者が、直接は聞いちゃいないが周辺に「俺は将来社長になる」という妄言を振りまいていたことを思い出す。
その支店長は、さほどの付き合いはなかったが、それから10年程して平役員にまで上り詰めていたと思う。そして私も、当時本社へ転勤となり、調査員の立場であり子会社だから、さほど関心はないが、ある時、エレベーターで件の社長になる発言の仁と二人だけで乗り合わせたことがあった。
こちらは、その仁に関心もなく軽く会釈した程度だが、相手からこう話し掛けてきた。「君が本社に転記していたとは、それ程優秀だとは思わなかったよ」と。これを聞いて、なんて失礼な奴だと思いつつ、無視していた次第だ。なお、結局、その仁は社長になることなく、平役員のまま、子会社に移籍したと聞いているが、そもそも関心が薄いので、そこまでのことしか知らない。
しかし、世の多くの者は高い地位を望むが、西郷隆盛の残した「南州翁遺訓」の中の以下の一節が心に浮かぶ。
世の中で欲望のない人がいちばん恐い
「命もいらず、名もいらず、官位もいらず、金もいらぬという人は始末に困る。しかし、この始末に困る人でなくては、大きな事業はできない。しかし、なかなかこういう人は見出し得ない。なぜならば、こういうふうに何もいらないという人は、ただ単に無欲というだけでなく、日々、『道』を行っているからだ。正しい道を歩き続けているから自信があって、何もいらないというのである。もっと、こういう人が登用されるべきであろう」
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