私の思いと技術的覚え書き

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機械が格差を生むという話

2015-11-01 | コラム
 格差社会と云われて久しい訳ですが、何日か前のニュース記事で、かのホーキング博士が「機械が格差を生んでいる」と発言したとの内容に触れました。この機械とは、過去から蒸気機関、内燃機関、電気モーター等々あらゆる物が発明されつつ、それまで担ってた職種が失われた歴史があっただろうことを再認識します。しかし、今回かの博士がいう機械とは、主にコンピューターおよび通信ネットワークなどのデジタルテクノロジーが該当するのでしょう。

 今、多くの方々が格差が広がりつつあると感じていると思います。この原因について、景気の伸び悩みや市場競争の激化だけが主な理由と考えてしまいがちですが、コンピューターを基幹としたデジタルテクノロジーが恐ろしいまで発達浸透したきた影響を忘れがちです。これまでにも、工場のオートメーション化、遠隔通信とか制御、銀行ATM、アマゾンに代表される様なネット販売の増大、等々、あらゆる業界、職種において、人材の圧縮が可能になったことに気づかされます。そして今、Googleなどのコンピュータ屋さんが、また当然の如く各自動車メーカーが、自動運転車の開発に邁進しています。もしかしたら、今まで私が思っていたより早く登場する可能性がある様に思えて来ました。もし、これが普及したら、マイカードライバーはともかく、職業運転手という職種はなくなるのでしょう。

 最近ある本で、文明の発展と共に過渡期には多くの職種が不要になったが、新たな職種が生まれたのであって、そこを見遠さなければいけない様なことが記してあるのを読みました。確かに、人が新たな発想や発明する様なことまでは、コンピューターがどう発達しても出来ないのでしょう。しかし、種々のものごとを認識し最適解を判断して行くという分野においては、ますます拡大して行くのでしょう。アナログ人間にとっては、デジタルはもういいよと感じつつも、この発展拡大は誰にも止めることはできないのです。

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