私の思いと技術的覚え書き

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日産社長西川氏に感じる不信

2019-09-05 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日(9/5)の報道で、日産の西川廣人社長の不正報酬積み増し受け取りの報じられている。(文末参照)

 愚人としては、この西川氏にCゴーン追放騒ぎ以前から、不信な人物と思い続けていたことを書き留めてみたい。

 この西川氏不審を覚えたのは、2017年10月の同車検査不正問題が発覚した際の会見でのことだった。このちょっと以前に、川重の新幹線台車の製造不良の問題で、謝罪会見を行った川重社長と技術担当重役(それぞれ名前は省略)による、極めて深刻に状況を受け止め、真摯に悔いる様子がありありと伺える会見に比べ、何と傲慢不遜な会見を行う者か、これが謝罪会見なのかと呆れた覚えがあるのだ。その際、以下のブログ記事を書き留めている。
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日産自の杜撰完成検査問題に思うところ(その3) 2017-10-13
 今回の日産の検査問題は、本質として極めて重大なものだと思う。しかるに、日産の西川某なる社長会見を視聴するに、「大変申し訳ございません」と云いながら、「検査は確実にしており安全に問題ない」と云いきる。会見全体として真摯な反省を示す対応というより、どちらかと云えば強気ともとれる印象を持つ。だいたい、これだけの問題の会見ともなれば、複数以上の役員が同席し、首を垂れると共に、不測の質問にも回答できる様な対応をするのが一般的ではないだろうか。それが、米大統領の会見じゃあるまいし、西川某なりが単独で、ある意味自信満々みたいな顔(人のことを云える立場にないが)で言い切る。ちょっと太々しいとも感じる次第だ。

 前にも記したことだが、これが指定整備工場における検査員がしでかした問題だったらどうだろう。最悪で指定取り消しと検査員の資格取り消しという、企業の命脈を作用しかねない処分が下されるだろう。

 しかし、今回の問題は、内部告発が端緒となって国交省の臨検による問題発覚だろうが、日産自への最終的な処分は大したものにはならないだろう。それは、役人の天下り先確保という、役人と大企業の一蓮托生の連携すべき力学が作用する故だろう。
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【報道記事】日産社長、報酬規定違反か 数千万円上乗せの疑い
2019年9月5日 0時22分 共同通信
 日産自動車の西川広人社長が、株価に連動して役員報酬が決まる制度に関し、社内規定に違反して不当に数千万円を上乗せして受け取った疑いのあることが4日、日産の内部調査で分かった。日産は法令違反ではないとして、今月の取締役会に報告した上で社内処分の必要性を検討する。

 会社法違反(特別背任)などの罪で起訴された前会長カルロス・ゴーン被告の事件からの信頼回復を進める中、西川氏も規定違反の疑いが出たことで求心力に影響が出そうだ。

 西川氏は不当に受け取った額を返還する見通しだ。日産は元幹部の指摘を受けて調査していたが、同様のケースが他の役員でも見つかったとみられる。
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