私の思いと技術的覚え書き

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沼津高架 有識者の意見

2019-01-26 | 沼津そして伊豆周辺
 来たる2月1日AM10より市役所にて行われるという住民投票実施に関わる公聴会について、住民投票の実施を求める者が有識者の参考弁論を求めたのに対し、門前払いしたというのを聞き、ここは習近平の中国かという思いを持ちます。何れにせよ、立派で公明正大な沼津市議会の有り様を、見事に証明すべき出来事だと思っています。

 さて、昨今は単に大学教授だからといって、東大の大橋弘忠教授などは、プルトニウムは飲んでも安全とか、メルトダウンはあり得ない現象だとかのごたくを繰り返し公言してきた様な人物が現実に存在しますから一概に信用できません。しかし、ここまで大学教授の権威を歪めたトンデモ者は除外し、それなりにその道に通じた参考人の意見には耳を傾けてみる価値はあると思っています。そこで、今回の沼津高架を含め、地方自治体に関わる様々な問題を述べた書籍がありましたので、さらっと読んで紹介してみます。

 著者は、川瀬憲子氏で、静岡大学教授の方で、地方分権だとか、途方財政、地方自治に関わり様々な地方の実例研究を含めた研究事例は数多くあります。著者のスタンスは以下の如くである様です。
・21世紀の日本に求められる地域住民と自治体との関連をどうすべきか。
・地域をいかに「守るか」でなく「構築するか」という革新的な情熱と希求にがある。
・地域自治体の自立性、もしくは自律性、自主性を擁護する。
・民主制をなにより求め、代議制と住民投票による直接民主制の組み合わせに重要性がある。
・地方債に関する国家的介入を排除し、地域住民サービスの不均衡を是正する。
・国の側からの種々の条件設定で、地域にとって不要な拡大事業が発生してきた事例がある。

 私が、沼津駅高架に反対する切っ掛けとなったのは、そもそも何で総延長5キロ余も線路を持ち上げる必要があるのかという思いが切っ掛けだった。これは、国の補助金規定に、合計3ヶ所以上の高架と交差する道路があることや複数以上の踏切があることがあったと思える。だから、総事業費1800億円の静岡空港と同等の立派な事業が計画されるに至ったのだ。そもそも、市民サイドで要求されているのは、駅の南北自由通路であり、こんなのJRで利用者サービスの一環として整備するべき問題であって、仮にJRが渋るのなら市と折半で作ればよいだろう。道路として南北交通が問題になるのは、三ツ目ガードだけだろう。これも、ガードを抜本的に拡幅化するか、不可能なら道路自体を上げるオーバーパス化すれば解決できるだろう。見栄を張らずに、この様な打開策を行えば、市債を発行して未来に禍根を与える負の遺産を残すこともなく解決できるだろう。



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