日本共産党創立99周年
2021年07月16日(金)
15日、日本共産党が創立99周年を迎えました。
99年の歴史の中で一番特筆すべきは、戦前命をかけて侵略戦争に反対したことだと思います。弾圧され虐殺された党員は小林多喜二他多くいます。それでも、闘い続けたのです。全ての人は、このことに敬意を表すべきと思います。
15日の赤旗です。
内田樹さんは、「共産党が100年の歴史的風雪に耐えて生き延び、かつマルクス主義について何を語ろうともいかなる権威者からも罰せられることがない国は世界でも例外的なのである。これは歴史的達成として日本が国際社会に誇ってよいことだと私は思う。」と言っておられます。
この「風雪」という言葉には含蓄があると思います。権力から弾圧されたこともあるのですが、内部での過ちを克服したということもあると思うのです。例えば、戦後の一時期暴力革命を起そうとしました。その過ちを認め、現在では議会での多数派により革命を目指しています。
共産党は、まっとうなことを言っています。例えば、首尾一貫してオリンピックの中止を主張しています。また、日本の政党にあって唯一政党交付金を受けていません。立派なものです。しかし、その割には支持が伸びません。党員の諸君と話をすると、主体的力量の不足と言います。それならなぜ「主体的力量」が不足しているのか?ということに関しては、思考停止になっているような気がします。
wifeは、「共産党」という名前がイメージが悪いと言います。確かに中国共産党と同じ「共産党」と思われたらたまったものではありません。日本の共産党ほど中国共産党に対して厳しく対立している政党はないのでありますが、それが十分浸透していない部分はあるかとも思います。
日本の共産党が中国の共産党を批判する視点は、その大国主義です。しかし、私は、それより重要なのは、一党独裁ということだと思います。日本共産党が「一党独裁」を批判できないのには理由があり、それは他国に及ぶからです。日本共産党はベトナム共産党と友党関係にありますが、そのベトナムは一党独裁であります。これでは、共産党が政権を取ったら一党独裁になるのではないかとの懸念を持たれても仕方ありますまい。
「一党独裁」。この懸念を払拭できるかどうかが鍵になるような気がいたします。