水筋を覆っていた雑草を取り除くと、あっという間に数頭の♂が集まってきました。幅は僅か50cm、延長10mほどの小さなものですが、サラサに続きまたしてもトラップ成功です!水源を巡ってあちこちでバトルが勃発。しかも♀まで産卵にやってきました!予想通りエゾトンボのようです。
敷地内を歩いてみると所々がぬかるんでいて、僅かに湿地状になっています。きっと山頂で吸われた雨水が部分的に湧いているようです。しかし雨が降らなければ、すぐに干上がってしまうような環境です。草で覆われた水筋のような場所があったので、早速トラップを仕掛けてみることにしました。覆われた雑草をほぼ刈り取って、水源が見えるようにします(写真中央)。ここは水量はごく僅かですが、水が枯れないようです。果たしてトンボは来るのか!?
朝9時、現場に到着し、珍しく補虫網を持って調査開始です。しかし何も飛んでいません!しばらく待つと、10時を回った頃から山頂から次々にエゾ系のトンボが降りてきました。気付くと20頭前後の個体があちこちに飛んでいます。私の場合、採集は本当に最後の手段として使うものなので、とりあえず可能な限り撮影に専念することにしました。この写真を見ればトンボ好きな方ならすぐにピンときますね?
先日、仕事の関係で隣町のスキー場に訪れた時のことです。駐車場に入るとその上をエゾトンボ系の黒いシルエットが沢山飛んでいるのに気付き、周囲を見るとゲレンデ内の雑草地の上にも沢山のエゾ系トンボが飛んでいました。その時は仕事だったので、良く見ることが出来なかったのですが、どうしても頭から離れず(ほとんど病気ですね・・・笑)、今日、改めて調査しに行ってきました。 あれはいったい何者だったのか!?
土手沿いの草地を歩くと足元からアオヤンマが次々に飛び立ち、まるでバッタのようです。未熟個体は飛んでもすぐに雑草内に下りるので、目で追い易いのですが、成熟個体はあっという間に飛び去ってしまうので、なかなかいい写真が撮れませんでした。
このまま待っていても仕方が無いので、帰りがてら別の生息地に寄ってみることにしました。ヨシ原の中を飛ぶ数頭のアオヤンマが見え隠れしていますが、川なのでアプローチしづらく、さすがに撮影は厳しそうです。とりあえず静止個体を探すことにしました。
池の脇にある水溜りでは、数頭のクロイトトンボに混じって飛ぶ、妙に青味の強いイトトンボが1頭・・・・・・・もしかして!と思ったのですが、こちらはオオイトトンボの♂でした。札幌圏内では特に珍しいトンボではありませんが、彼も何処から来たのでしょうか?
見慣れないイトトンボがいたのでよく見てみると、セスジイトトンボの♀でした。何処から紛れ込んだのか?環境から考えて、当地から発生したとはとても思えません。どちらにせよ、旭川近郊では絶対に見ることのできないトンボなので、ちょっと嬉しい偶然?でした。
それでもなんとか成熟♂を撮影することができましたが、個体数は去年の半分以下のようです。池の環境も思わしくなく、かなり荒れた状態となっていました。このまま放置が続けば5年はもたないでしょう。水面がほとんど失われてしまっていたので、イトトンボ類もかなり少なくなっていました。
どうしてもアオヤンマを見ておきたくて、昨日は札幌方面へ遠征してきました。訪れたのは、去年個体数が多く非常に撮影し易かった某公園内の池です。広瀬さんからは「今年は少ない」という情報は頂いていたのですが、現地に着くと成熟した♂が2、3頭飛んでいるだけ。去年は周辺の草地に沢山の未熟個体が静止していたのですが、その姿すらなく、ほとんど撮影になりませんでした。 写真:未熟♂
去年、旭川近郊にもサラサヤンマが生息するとこが分かったのですが、どうしても発生地を特定することができません。数もそこそこで稀に♀の姿も見ますが、林道上に現れる個体を相手にするのは厳しいものがあります。絶対近くに発生場所があるはずなのですが・・・・・・・そもそも「ここ!」という特定の場所が無いとか!?サラサの生態を考えると、有り得ますね。来年はトラップを仕掛けてみたいと思います。 写真:トリミング
アカメイトトンボの♀はよく潜水産卵をします。この日は夕方の16時を過ぎていて、気温も結構涼しくなっていたのですが、それでもお構い無しに水中へ潜っていました。道内で夕方の時間帯から産卵をするイトトンボは、本種ぐらいしか居ないのではないでしょうか?
カラフトイトトンボは♀を捉えるとすぐに交尾状態となりますが、低い場所で交尾するカップルは少なく、多くが樹上に上がってしまいます。その生息環境から背景が暗くなってしまう画が多く、交尾写真はほぼ全滅だったのですが、唯一見られる写真がこれでした。来年こそは!
今週はネタが無いので、以前の撮影分から、紹介しきれなかった写真をアップしていきたいと思います。
偶然、私の目の前に3カップルが集まってきたので、ダメもとでシャッターを切ったらうまくピントが合ってくれました。このように「なぜか?集まってしまう」光景がよく観察されましたが、なんでだろう?産卵に適した何かがあるのかな??
偶然、私の目の前に3カップルが集まってきたので、ダメもとでシャッターを切ったらうまくピントが合ってくれました。このように「なぜか?集まってしまう」光景がよく観察されましたが、なんでだろう?産卵に適した何かがあるのかな??