旭川トンボ紀行

北海道旭川市を中心としたトンボの写真とその生態

マンシュウアカネ♂-その2

2022年10月11日 | 飛来種
「イソアカネ」の極東亜種とされるマンシュウアカネ。(学名上はイソアカネ:Sympetrum vulgatumで統一されているようですが)
タイリクアカネとそっくりでほとんど見分けがつきませんが、本種は手足の側面に橙褐色味を帯びる点で見分けられます。しかし、かなり注視しなければ判断できない
レベルなので、タイリクアカネと思って撮影した個体が実はマンシュウだったという事例も少なくないようです。実際、私には全く判別できませんでした。
今回の観察では、腹部の黒色斑紋も良い判別材料となることが分かりました。タイリクアカネには腹部側面にはっきりとした黒色斑紋の出る個体が多いのに対し、
本種ではほとんど確認できません。


成熟♂

タイリクアカネ♂とマンシュウアカネ♂の比較(下:タイリクアカネ)


タイリクアカネ♂は手足がほぼ黒く見え、腹部の側面にはっきりとした黒色斑紋の出る個体が多い。
こうして並べて見るとその違いは明らかなのですが、ただでさえ飛来しているかどうかも分からない本種を多くのタイリクアカネの中から
目視で見出すのは非常に困難です。


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