Natural Mystic ~ナチュラルミスティック~

There's a natural mystic blowing through the air

トロッコ電車

2005-10-25 20:37:23 | 登山・アウトドア
黒部峡谷鉄道(くろべきょうこくてつどう)は、富山県の黒部川沿いを走る黒部峡谷鉄道本線を運営する中小私鉄である。もとは黒部ダム建設の資材運搬用鉄道で便宜的に旅客扱いをしていた(当時の切符には安全の保障はしない旨の注意書きがあった)。1971年6月に関西電力から分社化され、地方鉄道事業の譲渡を受けたもので、現在でも関西電力の100%子会社である。
鉄道事業のほか、宇奈月駅・欅平駅などでのレストラン・売店の経営なども行う。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

駅は閑散としていたため、女性陣は専用電車ではなく普通電車で帰ろうと言い、おみやげ屋やトイレに散った。

念のため、ノサカさんと切符売り場へ行く。
以下売り場での会話

駅員:お疲れ様でした。登山の方は22分の専用便に乗れます。何名様ですか?

私:すみません。着いたばかりなので、その後の普通便に乗りたいんですが...。

駅員:まだ、お仲間の方は下山しきっていないんですか?

私:...いえ、下山はしているんですが...。

駅員:出来る限りこれに乗ってください。そうしないと夕方まで下山できなくなるかも知れません。

駅員は言葉は丁寧だったが有無を言わせない顔つきになっていた。
あきらめ6人分の切符を購入する。隣にいたノサカさんは慌てて散っていたメンバーの招集に駆け回ってくれた。

10:20 専用トロッコ電車がホームへ滑り込んできた。乗車する人はほとんど無く、我々メンバー6人で1車両貸し切りとなった。座席も対面に出来るものだったので各々が調整して足を伸ばせた。


【10:22発専用トロッコ電車・関西電力専用列車 『一般のかたはご乗車できません』と案内されている】

電車はゆっくりと動き出した。かなり狭い渓谷を抜けるトロッコというためか、スピードはかなり遅い。合羽や靴を脱ぎビールを飲みながらまったりする。誰もが一眠りしようと考えていたが移り変わる車窓からの景色が最高に面白い。ときおり観光客を乗せたトロッコ列車とすれ違うがどれも先ほどの駅員の言葉の通り満員であった。すれ違うたびに観光客は我々に嫌という程手を振っていく。何となく無視するのも気が引けたのでみんな作り笑いでひたすら手を振り返していた(笑)。この状況では確かに専用便を逃せば夕方になったかも知れない。なる程専用電車を運行するわけである。あっという間に20.1kmの乗車が終了となり11:41宇奈月着。

観光客でごった返した宇奈月駅の風景に一気に現実の世界に引き戻されたのが分かった。